ヴィヴェンシアとは

ヴィヴェンシアとは? 
〜今、ここに、目いっぱい生きる〜

世の中、何を学ぶにしても、学ぶことの内容を理論的に勉強することは重要です。しかし、実際にそれをやってみないことには、いつまでたっても体得できません。人と人の関係でも同じです。心の癖がわかっていても、行動の変化に結びつかないことを私たちは知っています。

現在の私たちの立ち居振る舞いや人とのかかわり方は、生まれ持った資質を基礎に、これまで生きてきた、家族、学校、職場などの環境とのかかわりあいのなかで、好む好まざるとにかかわらず、形づくられてきたものです。

ひまわりの種は、どうさかだちしても、ひまわりの種であり、ひまわりの花以外のものを咲かすことはできませんが、どんなひまわりの花を咲かせるかは、水や、太陽や、土壌など、条件次第で大きく変わってきます。

ビオダンサは、音楽、ダンス、信頼しあえるグループという環境のなかで、それぞれが生まれ持っている可能性がより大きく開花するよう、「実際にやってみる」ことを支援します。「教える」のではなく、各自が本来持っている可能性に気づき、発展させるプロセスを支援する。それがビオダンサの講師が、「教師」ではなく、「ファシリテーター」(=容易にする人、手伝う人の意)と呼ばれる所以です。


ビオダンサでは、音楽にあわせて、身体を動かしながら、グループで共同体験するこの時間・空間を、「ヴィヴェンシア」と呼んでいます。これはスペイン語で、「今、ここに、目いっぱい生きる」ことを意味する言葉です。

時として、私たちは、過去にこだわりすぎたり、先々のことを心配しすぎたりして、今、この瞬間、この場を惜しみなく生きることを忘れてしまいがちです。ビオダンサでは、音楽にあわせて、歩き、遊び、踊り、出会い、感じ、見つめ、与え、与えられ、受け入れ、受け入れられる経験を分かち合うなかで、過去へのこだわりからも、将来への杞憂からも自分自身を解き放ち、臆することなく、悪びれることなく、照れることなく、今この瞬間にできる最大限の力を発揮していきます。


今、この瞬間を生きるということは、何も「刹那的に生きろ」ということではありません。人間過去のことを振り返ることも必要ですし、先のことを真剣に考えたり、計画したり、夢を描くことももちろん必要です。でも、それをひとつの礎としながら、そのときそのときできるかぎりのことをして生きるという体験を通してのみ、私たちは次なるステップを踏む力強さを体得していきます。

「完璧」でなくてもいい。今、この瞬間、「精一杯」やってみる。そして、それを受け入れてくれる仲間がいる。そんなビオダンサのセッションでは、解釈も、説明も、正当化も必要なく、ただ、そこで起きる、筋書きのない一期一会を生きることだけが求められます。そして、そんな体験をつみ重ねていくことによって、自分や他者が本来持っているパワーと可能性に気づいていきます。

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