自転車百哩走大王
自転車選び =
 長距離走に向く自転車の選び方

■オーダー車については、こちら

 長距離を走っても疲れにくい自転車を準備しよう
 
道具7体力技術3
 サイクリングは機材を使いこなすスポーツだ。道具の良し悪しが楽しさを左右する。1日じゅう走り続ける自転車長距離走ともなれば、なおさらのこと。根性や気合いでは、どうにもならない。 

 どんな自転車でもサイクリングはできる。でも、やはり本格的自転車は断然いい。サイクリング(センチュリーライド)を趣味にしようと思ったら、決意が鈍らないうちに買ってしまおう。

 買う前にやること
 
予算を確保しよう

 あわてて買わない、貯金しよう

  これが秘訣。まず購入資金を貯める(ローンが借りられる人はすぐでもいい)。
 目標額は20万円〜。その7割を自転車に、3割をウエアや用品に振り向ける。

お店選びがその後のサイクリングライフを左右する

 
貯金している間に、自宅に近くて自転車専門誌(サイクルスポーツ誌、ファンライド誌、バイシクルクラブ誌)に広告を掲載しているお店を何軒か訪ねてみよう。自転車の扱い方を教わったり、修理を頼んだり、長いつきあいになるから、お店選びは慎重に。
 ウエブだけでは分からないことがいっぱいある。

お店に行ったら、まずは、
  「センチュリーライドやサイクルマラソンに出るための自転車を探している。」
と質問してみよう。
 センチュリーライドのことを知らなかったり、「人気があって、よく出るから」とせっかちに展示車をすすめるお店は、ちょっとね。勉強不足売らんかなでお話にならない。やめておこう。

しっかりしたお店は、あなたの経験や体格、用途をまず聞いてくる。
 そのうえで、お店の取り扱いのブランド・車種から、体格にあった最適な自転車のサイズ(同じ車型でも、洋服のように大小のサイズがあるのだ!)を割り出す。
 さらに、用途に応じて部品(細部の部品はかなり変えられる)を取り替え、各部寸法を調整する。あなたの体格にぴったり合った1台を責任をもって用意してくれる。
よくある質問 通販で買うのはどうですか? 海外通販など国内価格の2/3なのですが。

答え よほどのマニアでない限り、やめた方がよい。自転車は強度より効率を優先して作ら
   れている。従って、すぐに各部の調整が必要になる。 車輪のフレ取りやケーブルの長
   さの調整ができない人は、手を出してはいけない。
 センチュリーライド専用の自転車というのは、売っているのか

専用車種は売られていないが、コンフォートロードバイクという車種がよい 

 どのメーカーや専門店からも「センチュリーライド専用」自転車は、発売されていない。
でも、心配はいらない。ここ数年、大手のブランドは、ロードバイクに2種類の製品群を用意している。純競技用フィットネス用(コンフォートライド用ともいう)だ。したがって、後者のロードバイクを推薦してもらえば良い。

 そもそも、ロードバイクは、高額なモデルほど競技オンリーで考えられている。クイックすぎるハンドリングや脚力を伝えるための剛性がある設計が施される。ガンガン飛ばすにはよいが、ロングライドのような、一定速度の巡航や穏やかで安定したハンドリングは、考慮していない。一般サイクリストが、センチュリーライドの走りに求める快適性や疲れにくさとは、ほど遠いものとなっている。

 そうした純競技用モデルではなく、ほどほどの価格の中級者用モデルに、センチュリーランに適したものがある。競技用の外観をしていても、そういうモデルは、ある程度の快適で柔軟な乗り心地を考えているからだ。では、どのモデルが該当するのか。この見極めが一番難しい。

コンフォートロードを用意しているブランド
 ・トレック(ドマーネ)、・スペシャライズド(ルーベルビー)、フェルト(Zシリーズ)、など

もともとコンフォートロード志向なブランド
 ・パナソニックアンカールックテスタッチ、など

 あえて言えば、52サイズのフレームで、チェーンステイというパイプの寸法が、405mmよりも長ければ、きっとそれはコンフォートタイプだ。でも、メーカーによって寸法の考え方は様々。シロウト判断はむり。
 先に、しっかりしたお店で買うべし、と指摘したのは、これが理由。一見どれも似たようなロードバイクでもセンチュリーライドを本当に考えた製品でなければ、具合よく、楽しく、走れないのだ。

最後に、一つだけ御忠告
 自転車専門誌が「○○年モデル総カタログ」といった分厚い増刊号を出している。この中で、テスターが「このバイクはロングライド用だね。」とか評価していても、鵜呑みにしてはならない。テスターは、バリバリの競技者であることが多い。その人達が「なんだか、ユルイな〜、競技には使えないよ。」というバイクをけなすわけにもいかない。
 そこで、やむなく、「ロングライド用」と評する場合があるのだ。ハッキリ「だめだ!」とも書けないからね。
 
 まず、オススメの自転車は?
 
これから始める人から中級クラスの人におすすめは

 これからセンチュリーライドをやるんだ! 
 そういうあなたに、強く推薦するのは、国産大手メーカーの手作り自転車! なんとイージーオーダー。小柄女子からデカ男くんまで、ぴったりな自転車が手に入る。
会 社  ブリヂストンサイクル  →こちら パナソニック・サイクルテック →こちら
ブランド  「アンカー」 (こちら 「パナソニック POS」 こちら
取扱店 ここから探そう(→) ここから探そう(→
おすすめ RNC3-Sport 150,000円  (こちら
 しなやかなスチールフレームの乗り心地と安定して疲れない操縦性
ORC26 105仕様 174,000円 (こちら
 素直な操縦性としっかりした作り。踏んだだけスルスルと前に進むスバラシイ感触
予算が
あれば
 
RNC7-equipe 235,000円  (こちら
 スチールの最高峰フレーム、走りやすい
RL8-equipe  255,000円 (こちら)         疲れずのカーボン素材でロングライドに挑戦
ORC16 105仕様 225,000 円 (こちら
 今日的なクロモリフレーム、反応よし

ORT16 105仕様 325,000 円  (こちら
 しなりと振動吸収に優れたチタン素材
 女性専用
モデル
RA5W Sport 145,000円 (こちら)
 お手軽予算ならこちら
RL8W-equipe 265,000円  (こちら)」
 中級向けに
上記のORC26やORC16をはじめとした各モデルに、スモールサイズ430mmや460mmのフレームがある。これを選べば大丈夫!

上記の国産大手メーカー、それもイージーオーダー車を勧める理由
国産大手メーカーは、
・日本のサイクリングを知り尽くし、
・日本人の体格にあった自転車を開発し、
・全国に充実した販売網を持ち、
・品質管理や販売後の保証が実にしっかりしている。

そのメーカーの熟達した職人による手作りだから、最高にお勧めだ。最適な素材を採用し、耐久テスト等も実にしっかりやっている。クレーム対応だってメーカー直接。安心できるぞ。

「え! 自転車にイージーオーダー?」 
 そう、これらのブランドでは、スーツのイージーオーダーのように、販売店で体格を採寸し、乗り手に合わせた1台を工場へ発注するシステムを採用している。
 自転車の骨格である、パイプの集合体「フレーム」。部品を取り付けるシャーシー(車台)である。イージーオーダーでは、フレームを構成する各パイプの長さや太さ、そして厚みを使い分ける。さらに、パイプ同士を溶接する角度を微妙に変え、身長140cmから200cmの人まで、体重40kgから100kg超まで、それぞれの人に合うよう、シャーシー(フレーム)を作り分ける。これにより、ジャストフィットの自転車が手にはいるというわけ。

 自分専用のシャーシーフレーム)に、ギヤ比やハンドルの幅、車輪の仕様などをお店の人と相談して選択する。色は、多くのサンプルから車体の塗色を選び、個性を発揮できる。世界でたった1台、自分だけの、それもセンチュリーライドを快適に走れる自転車を手に入れることができるのさ。
 初めから良いモノをお手頃に 専門工房の手作り自転車
 
国産大手の車体メーカー、東洋フレーム社のブランド『テスタッチ』(こちら)

 日本人の体型を考えぬいた製品。マイクロコズム(=懐の深い体全体を使用できるポジションに導く独自のジオメトリー)を提案している。要は、腰を引いて、股関節の詰まり感をなくし、スムーズな脚の回転を実現。フレームだけなので、専門店で部品を組み付けて完成車としてもらいます。

取扱店  ここから探す
おすすめ ヤマトMCM (こちら) フロントフォーク込み 165,900円〜 完成車で26万円見当
予算があれば  ヤマト コージー MCMピラデ-ル (こちら) 186,900円〜 完成車で28万円見当
 女性専用モデル 完成車 ピラデール (こちら) 270,900円
 身長145cm〜小柄な日本人を想定した設計。もうこれしかない。
ミニヨン (こちら) 134,400円〜 完成車で24万円見当。
 身長145cm〜 日本の女性のために考え抜かれたフレーム。高いだけの価値あり。

 外国ブランドのコンフォートロードを選ぶ
 
欧米ブランドの製造地はほとんどアジア諸国、ブランドの意地があってまずまずの作り

 競技用とコンフォート用の2ラインを揃えられるのが、海外ブランドの強み。
ただし、サイズ設定は外国人向け。一般的体格の日本人が乗ると、ハンドルが遠い。腰を引いたロングライドポジションが、全く取れない製品も。要注意だ。
 また、カタログ上は豊富なサイズ設定だが、輸入されるのは大中小の3サイズ、なんて不埒な代理店も。まだまだ殿様商売のこの世界。くれぐれも御注意を。その点、以下の3ブランドは、良心的。

スペシャライズド
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おすすめ ルーベ コンパクト (こちら) 149,000円
 カーボンフレームの完成車がこの値段、後は練習あるのみ
予算があれば  ルーベ エリートコンパクト (こちら) 199,000円
 シマノ105コンポーネント付きでこの値段は安い。
ルーベ SL4 エキスパート コンパクト (こちら) 350,000円
 より上級なフレーム、快適な走り
 女性専用モデル ルビー コンパクト (こちら) 149,000円
 身長145cm〜小柄な日本人でも大丈夫。あとは腰を引くポジションで。
ルビー エリートコンパクト (こちら) 199,000円
 女性のために作られた1台。かなりイイかも。

トレック
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おすすめ ドマーネ4.0 (こちら) 210,000円
 独特のショック吸収機構アイソスピードテクノロジー(こちら)がロングライド向き
予算があれば  ドマーネ4.5 (こちら) 269,000円 シマノ105コンポーネント付きで充実
ドマーネ5.2 (こちら) 380,000円 シマノ社の上級部品アルテグラを使う
 女性専用モデル ドマーネ4.3 WSD (こちら) 239,000円
 女性の体格に合わせて作られた逸品

フェルト
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おすすめ Z6 (こちら) 176,400円 カーボンフレームがしっかりできている
予算があれば  Z5 (こちら) 228,900円 シマノ105コンポーネント付き、充実した内容
Z4 (こちら) 302,400円 シマノ社同等部品を使う他社製品より数万円お買い得
 女性専用モデル ZW5 (こちら) 197,400円
 こちらも小柄な日本人女性でも大丈夫。しっかりした作りに好感。
ZW4 (こちら) 249,900円 より上質な部品がおごられている
ジュニア用モデル F95jr (こちら) 84,000円
 ジュニアの骨格を考えた専用設計。身長150〜160センチくらいに

 自転車のどこを見て選ぶのか

 ●サイズ
 スポーツシューズを買うときと思いだしてみよう。種目専用のシューズを選び、その上で自分の足のサイズに合わせる。野球のスパイクでサッカーはやらない。窮屈だったり、ガバガバだったら、力を発揮できない。自転車選びでも、同じ。サイズは、重要だ。

 実用自転車とスポーツ用自転車では、サイズ表示の基準が全く異なる。ご存じでした?
 実用車では、タイヤの径、26インチとか27 インチとかでサイズを区分する。
 
 
シートチューブ長という数値に注目
  スポーツ用自転車では、「フレーム」を構成するパイプのうち、お尻を載せる「サドル」とペダルがついている「クランク軸」を縦に結ぶ、「シートチューブ」というパイプの長さで自転車の大小を表示する。写真の自転車の画面中央、縦の青いパイプの長さのことだ。
 この「シートチューブ」の長さを測り、単位の「ミリ=mm」を省略した、480とか560とかの3桁の数字が、スポーツ車のサイズ。
 輸入車はこれをセンチ単位で表示し、48とか56とか表示している。

 この数字の意味だが、

  
数値が小さい  ペダルとサドルが近い=脚の長さが短い=身長が小さい人向け
  
数値が大きい  ペダルとサドルが遠い=脚の長さがある=身長が大きい人向け

といえる。もちろん、脚の長さは身長と比例しないから、個々人の体格によることはいうまでもない。
 また、通常、数値が小さいとサドルとハンドルが近く大きいとサドルとハンドルが遠くなるようになっている。
 ご参考までに私の例でいえば、身長184cm体重80kgで、サイズは610。これはかなり大きい方である。身長170cmくらいであれば500530、輸入車では5052といったところか。

さらに、注目したい数値がある。トップチューブ長とヘッドチューブ長だ。

 トップチューブとは、サドルの付け根とハンドルの付け根を結ぶ横長のパイプ。
  コレがやたら長いと、ハンドルが遠くなり、ロングライドに適した「腰を引いたポジション」が取りにくい。

 ヘッドチューブとは、ハンドルの付け根からフロントフォークが2マタに分かれる付け根まで、自転車のブランドマークが付いているパイプ。
  ここが短いのは、ハンドル位置が低い競技用。長いと上体を起こしたロングライド用といえる。

各社の自転車を比べるとき、注意してほしいのが、「同一モデルにいくつサイズがあるか」、という点。
 サイズ分けが多いほど、良心的だと考えてよい。
 主力モデルなのに2〜3サイズしかない、おのおののサイズの適応身長を何10cmにわたり幅広く表示している。これは売れ残りリスクから、サイズを絞り、体を自転車にあわせなさい、と販売の都合でお客様不在の表れ。代理店やメーカーの誠実さを疑わざるを得ない。
 なぜって、身長が30cm違えば、脚の長さ、腕の長さ、相当違う。数値を信じて購入しても、ポジションの設定に必ず無理が生じる。そんな自転車で、快適に走れという方が、どだい無理。
 
そこに、国産メーカーの良心が見て取れる!

 パナソニックでは、
  初中級用ロードレーサー「ORC26」では、430から630までの19サイズ(!)に作り分けが可能となっている。
 アンカーでは、
  スタンダードなロードレーサー「RNC7」で、490から590までの8サイズ。、あなたに合うサイズがある。

 この、きめ細かい対応こそ、国産メーカーの真骨頂である。

 素材の違い 初めは「スチール(鉄)」か「カーボン』がいいよ

 もはや「カーボン」素材で、乗り心地と剛性感を兼ね備えないと、スポーツ自転車にあらず。そんな風潮がありますが、ちょっと待った。

 スチールフレームには初中級者に適した特徴がある。
 初中級者のホドホドの脚力とスチール素材独特の「バネ」のあるしなりがマッチし、力を無駄なく推進力へと変えてくれます。また、適度に柔らかさがある乗り心地が、長時間にわたる走行による体の疲労を和らげてくれます。100kmを越えたところで、「あ、今日は、まだまだいける!」そういうゆとりをもたらしてくれます。
 ●安定性重視で
 自転車のハンドリング(性格)は「直進性(安定性)が強く」「穏やか」なこと。
 長距離を走ると、疲れから、つい注意が散漫になりがち。路肩の轍や段差に気づくのがおくれ、ハンドルを取られるかもしれない。そんなとき、直進性の強いハンドリングがものをいう。
 また、ずっとハンドルを押さえていなくとも、まっすぐに進む性格ならば、肩に力が入らず、疲れにくい。あるいは、自転車ジャージの背中のポケットから補給食を取り出すときなども、片手運転がしやすい。
 ハンドリングがクイックな純粋競技用はセンチュリーライドにとって、メリットを見いだせないといえる。

 
 ●ギヤ比は軽く。ギヤを交換する手もあり
 「30km前後のスピードを維持するのに適したギヤ比」であることを物差しに選ぶべし。純競技用のロードレーサーのギヤ比は重すぎて、一般には使いこなせない。ましてや、長距離ではグイグイと踏み込むのではなく、クルクルとペダルを回して走ると疲れにくい。
 そこで、前のギヤ(チェーンホイールという)は「コンパクトドライブ」と呼ばれる大きなギヤが50T(山が50コ刻んである)、小さなギヤが34Tのものを選ぶ。、
 後ろのギヤ(フリーという)は、10段(ギヤの歯が大小十枚付いている)で、歯の数が最小12から最大30に設定してもらおう。これなら、坂道でも何とかなるはずだ。