スリランカ探訪 紅茶の国スリランカ

紅茶の国スリランカ

セイロン紅茶という名称は多くの方が聞いた事があると思います。 セイロンとはスリランカの旧国名。 スリランカは世界で最も有力な紅茶生産国の1つです。
セイロン紅茶として親しまれているスリランカの紅茶は、イギリス、中東、ロシア、その他多くの国々へ輸出されています。 紅茶といえばイギリス・・・というイメージですが、実は英国メーカーの紅茶にもスリランカ産の紅茶は多く使用されています。
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スリランカにおける紅茶の歴史

スリランカにおける紅茶の生産は、イギリスの植民地時代にさかのぼります。

セイロン島と呼ばれていた植民地時代のスリランカではもともとコーヒー栽培が盛んに行われていました。 ところが1870年代の終り頃、害虫の大発生によりコーヒーの樹が壊滅的被害を受けてしまいました。

その頃イギリスの紅茶生産技術者たちは、インドでの紅茶生産に成功を収めておりました。 もともと紅茶(茶)は中国でのみ生産されているものでしたが、 自国の植民地で生産した方が経済的に有利な為、 イギリスはインドでの紅茶生産を成功させると「イギリス帝国紅茶」の生産を拡大すべく 茶園をセイロン島にも広げてきました。

害虫発生により閉鎖されたコーヒー農園の跡地に紅茶の木が植えられ、 どんどん拡大され、大規模なプランテーションが次々拓かれました。

セイロン島の気象条件は紅茶の生産に合っており、 特に強い日差しと冷涼な気候を兼ね備えた山岳地帯で生産される紅茶は香味に優れ、 ヌワラエリヤをはじめとする一帯には山の斜面という斜面が紅茶の畑で覆われるようになりました。

当時、イギリス人支配者たちは紅茶園で働く労働者としてインド南部から多くのタミール人を 連れて来たのですが、それは後の世に悲惨な民族紛争をスリランカにもたらします。

スリランカ紅茶の主な産地

紅茶の栽培は主に、島の中央山岳地帯と、島南端近くの平地で行われています。 スリランカでは茶園の位置する標高により、紅茶を3つに区分します。
・ハイグロウンティー:高地産茶。標高1200メートル以上の茶園
・ミディアムグロウンティー:中地産茶。標高600〜1200メートルの茶園  
・ロウグロウンティー:低地産茶。標高600メートル以下の茶園

ハイグロウンティー(高地産紅茶)の産地

ハイグロウンティー産地は、島の中央山岳地帯に位置し、標高が高い為その気候は 熱帯とも思えない冷涼さです。その冷涼な気候とそれに反する強い日差し、昼夜の温度差、よく発生する霧が高品質な茶葉を育て、ハイグロウンティーはセイロン紅茶の中では最高級品とされています。
主なハイグロウンティー産地はウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラの3つです。

ウバ紅茶
島の中央山岳地帯の東側に位置する紅茶の産地です。 インドのダージリン、中国のキームンと並んで世界三大銘茶の1つとも云われています。
一般に水色は澄んだ濃紅で、深く厚みのある強い味わいと独特の豊かな香りが特徴です。  香味が濃厚でミルクティーに適するものが多いです。
クリームダウン(冷やした際の白濁現象)しやすいので、ストレートアイスティーには 向きません。クリームダウンしても構わないアイスミルクティーにはお薦めです。
茶摘は年中行われていますが、乾期に当たる7月〜9月上旬に摘まれた茶葉が高品質で クオリティーシーズン=旬と呼ばれています。 香り高い最上品のウバ紅茶が出てくる"シーズンのピーク" は、その年の気象条件によって 一定ではありませんが、通常7月〜9月上旬の間になります。

ヌワラエリヤ紅茶
風光明媚な避暑地としても有名なヌワラエリヤは、スリランカで一番標高が高い紅茶の産地です。 ウバ産地とディンブラ産地の間、島の中央山岳地帯の西側に位置します。
一般的に云われているヌワラエリヤ紅茶の特徴は、セイロン紅茶としては やや淡めの明るく澄んだ水色と、真直ぐに渋みの通ったしっかりした味わいです。
ヌワラエリヤ産地では1〜3月頃がクオリティーシーズンとなります。 クオリティーシーズンの期間でも、香味が最高潮に達した時(通常、2月〜3月頃)の ヌワラエリヤ紅茶の、中でも特に上質なものは、なんとも清々しい花のような香りを持ち、それが爽やかな渋みと合わさって、とても印象的な味わいです。 ストレートティーに向くものが多いです。

ディンブラ紅茶
中央山岳地帯の西側に位置するディンブラ産の紅茶は、強く個性的な味わいのウバやヌワラエリヤ紅茶に比べて マイルドで優しい香味のものが多いです。
ディンブラ産地では隣のヌワラエリヤ産地と同じ頃、1〜3月頃がクオリティーシーズン (一番高品質な紅茶が生産される旬)となります。
同じディンブラ産地でも、茶園によって様々なタイプの紅茶が生産されています。 甘みが強くしっとり濃厚な味わいのものもありますし、ヌワラエリヤに近い繊細でグリニッシュな味わいのディンブラもあります。

ミディアムグロウンティー(中地産紅茶)の産地

キャンディーが有名です。プッセラーワのあたりもミディアムグロウンティーの産地です。 癖がなく、強い個性はないですがバランスのとれた味わいの、いわゆる「紅茶らしい紅茶」が多いようです。

ロウグロウンティー(低地産紅茶)の産地

ルフナが有名です。水色は黒っぽく、濃厚だけど渋みは少ない、どこかスモーキーな味わいのものが典型的です。 中東の国々で人気が高いようです。