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| 佐藤 翔(24歳・JR東日本東北)DH 190/98 右/右 |
(どんな選手?) 慶応大時代から、その日本人離れした巨体から繰り出す、パワフルな打撃には定評がありました。ボールを飛ばせると言うことに関しては、社会人でも貴重な存在です。 (守備・走塁面) 都市対抗では、DHでの出場。それだけに、よほど打撃でアピールしない限り厳しいと思います。大学時代からの守備・走力を考えると、やはりDHのあるパリーグで期待したいタイプかと。 (打撃内容) 当たれば破格な打球が飛びますが、何処か脆さを感じさせる選手です。その理由は、スクエアスタンスで構えるのですが、足をチョンと足下でのみステップする幅の無さにあります。すなわち打てるポイントが極めて限られており、そのポイントで打てない限り、結果を残せない打撃をしております。 チョンとステップする割には、始動が遅すぎるとは思いませんが、ボールを点でしか捉えられないタイプです。それでもスラッガーですから、狙い澄ました球を逃さず叩ければ良いのですが、インパクトの際に足下がブレてしまうなど、開きが我慢出来ないスイングです。すなわち上半身と下半身のバランスが悪い形でスイングしております。また身体のキレが悪く、それがスイングにも現れております。これでは、一定レベル以上の球速・キレのある球に差し込まれてしまうのも必然です。 (今後は) 現状はまだまだといった感じで、プロの投手に対応出来るとは思えません。やはり自慢の打撃も、根本的に見直して行かないと、単なる一発屋から脱却することは厳しそうです。現時点ではプロ云々ではなく、社会人で長く活躍して行ける術を身につけて欲しいと思います。 (2009年・都市対抗) |
| 佐藤 翔(慶応大)左翼 191/94 右/右 (秋田高出身) |
この体格からもわかるように、日本人離れした体格から繰り出す強打は、今のアマチュア球界では希少価値な強打者である。昨秋・4本塁打を放ちブレイクしたように、今春のリーグ戦でも豪快なバッティングで存在感を示している。 とにかく打球が速く、打球もピンポン球のように飛んで行くパワーの持ち主。左翼の守備は、打球への反応・追い方などには危なっかしい印象はあるが、意外に守備範囲は狭くない。 まさに重戦車のような選手で、これからもドラフト候補として追いかけてみたい強打者だった。左翼では微妙なラインだが、右の長距離砲だけに一塁あたりでもよいと云うチームには面白い存在だろう。あとは脆さを何処まで改善出来るのか注目してみたい。 (2007年・春季リーグ戦) |
| 佐藤 翔(慶応大)左翼 191/94 右/右 (秋田高出身) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「破格なビッグサイズ!」 日本人離れした超ビッグサイズの体格から繰り出す打球は、まさに日本人の枠を超えている。その打撃の才能が、今秋なって爆発した。リーグ戦で4本塁打・打率.318厘の好成績を残したのだ。来年のアピール次第では、充分にプロを意識出来るところまでやってきた。
完全にレギュラーになったのは、3年秋が初めて。そこで、4本塁打・9打点・.318厘の好成績を残して初のベストナインに選出。少し気になるのが、3盗塁を残すなど、意外に脚力があるのかが気になるところだ。 (守備・走塁面) 正直、左翼の守備は、ボールの追い方、キャッチングなどを観ていると、危なっかしい。また走る姿も、バタバタして速いようには見えない。しっかりしたタイムはまだ計測出来ていないが、守備・走力を売りにするタイプではないだろう。上のレベルでは、一塁か、DHでの起用が予想され、打撃重視の選手であるのは間違いない。 (打撃スタイル) こういった引き手が強く、圧倒的なパワーでスイングする選手は、意外な程、ボールがあがらいタイプが多い。しかし佐藤の場合、強引でありながら、ボールを飛ばす術も持ち合わせ、本当の意味での長距離砲としての可能性を秘めているところが興味深いのだ。 <対応> 1,2球に打ちに来る積極的なタイプ <狙い球> 速球でも変化球でも、内角でも外角でもと何でも打ちに来るタイプ <打球> アウトステップ打者なので、センターからレフト方向への打球が目立つ。 <仕掛け> 遅めの仕掛け この選手が、たんに力任せの選手でないところを評価する。それは、仕掛けが遅く「真の長距離打者」としての可能性を秘めているからだ。プロの長距離打者の殆どは、始動を遅くし、じっくりボールを見極めてから、ギリギリまで手元に引きつけて最大限のインパクトを与えている。そのため球には、大きなエネルギーを伝えることが出来ているのだ。この佐藤も、同様の始動を採用している。 (打撃フォーム) 「迷スカウトの足跡!」2006年12月27日更新分に、彼の打撃フォーム連続写真が掲載されているので、そちらも参考にして頂きたい。 <構え> ☆☆☆ 写真1を観ると、大きな身体を両足を揃えたスクエアスタンスで支えているのがわかる。グリップの高さは高めに添え、腰の据わり・全体のバランスも悪くない。ただ両目で前を見据える姿勢はイマイチで、全体的に威圧感はあるが、固さを感じさせる構えになってしまっている。 <下半身の動き> ☆☆ ゆっくり始動して写真2のように足を軽く引き上げる。写真3までの、踏み込みの強さは並ぐらい、ステップの幅は狭めだがアウトステップすることで補っている。ただ現状は、インパクトの際に足元がブレてしまうなど、上半身の強さに下半身が負けている印象は否めない。その辺の上半身と下半身のバランスの取れたスイングが出来るようになることが第一だ。 アウトステップするので、どうしても真ん中〜内角よりの球を巻き込む打撃を重視することになる。問題は、彼の程の長打力があれば、当然アウトコースの配球が増えて来る。その時に、この腰の逃げの早さを如何にして補って行くのか注目される。来シーズンのチェックポイントは、アウトコースの捌きだろう。 <上半身の動き> ☆☆ 写真2あたりを観ると、トップを深い位置に持ってきており打球の勢いを与えている。しかしその際にグリップが内に入り込んでしまい、ヘッドの出がワンテンポ遅れる傾向がある。 写真4を観ると、いち早く腰が逃げてしまいバットのヘッドも下がってスイングしているのがわかる。これだとトップ〜インパクトまでのスイング軌道が遠回りになり、ロスの大きなスイングになってしまう。 スイングの弧・フォロースルーもそれなりだが、彼程の打者ならば、もっとフォームの後ろを小さくして、前を大きくしたスイングにしたいものだ。スイングの弧は大きく豪快に、フォロースルーをしっかり取ることで、打球を遠くにしっかり運びたい。ただこの選手が好いのは、打ち終わった後のグリップの位置が、写真5のように高い位置まで引きあがっているのだ。こういう選手は、打球が遠くに飛んで行く。この選手が、長距離砲としての可能性を感じさせる理由の一つだ。 <軸> ☆☆☆ 重心がグッと沈み腰が入ってからは、頭の位置は安定し目線がブレることはない。足元が不安定で、身体の開きを抑え切れないのが最大の課題。ただこの選手の軸足は、写真5でもわかるように、軸に力強い。長距離打者の資質として、この軸足の強さをあげたいと思う。 (最後に) まだまだプロを意識するのには、技術的に粗い部分が目立つ。しかし仕掛けのタイミング・フォロースルーのグリップの位置・軸足の強さなどの観点で観ると、この選手は、プロに混ざっても長打を売りに出来る才能の持ち主だ。それだけに、守備力・走力を度返ししても、打撃重視でマークしてみたい素材なのだ。最終学年に、どんな活躍を魅せてくれるのか本当に楽しみな選手である。今年の六大学の看板選手に成り得る選手だ。 (2006年 12月28日更新) |
「特大サイズの捕手!」 まさに、巨漢と言いたくなるような、体格の持ち主が、この佐藤捕手である。その巨体を活かした打球の速さと好機に強い打撃が、この選手の持ち味だ。、通常の選手が届かないような外角の球にも、腕が長く伸びるので届いてしまうのが、この選手の身体的な強みだ。逆に言えば、内角の球を投げられると、この大きな身体が仇となって窮屈な打撃になってしまう欠点もある。 比較的速球系の球が好きらしく、初球から積極的にコースに関係なく仕掛けて来る。できれば、真ん中から外角の球に狙いを絞り、その球を逃さない「鋭さ」と「選球眼の良さ」を磨くことが、この選手のパワーを存分に発揮できる方法ではないのだろうか。 技術的には、構えた時には、それほど威圧感はないが、バランスの取れた構えはしている。ただ、これだけの身体をしているのだから、打席に立った時から相手を威圧するような雰囲気のある構えを身につけておきたいものだ。勝負は、すでに構えた時から始まっているのであるから。 投手の重心が下がる途中で、前脚のカカトを上げ、底推進で、本格的に始動する「遅めの仕掛け」を実践している。それだけ、投手の球筋をしっかり見極めてから、始動しているだけに、得意な外角ゾーンの球に絞って狙い打つことは可能なはずである。小さくステップして、アクションは小さいのだが、その際に、膝を内に閉めがちで、確実性を低下させている。バットヘッドは、テイクバックした時には、それほど奥に入っておらず、ヘッドの出遅れを誘発しない変わりに、トップも浅く、踏み込みも少ないので、意外にコンパクトにまとめられたスイング、悪く言うと、「身体の割に迫力に欠ける」スイングをしている印象だ。 最大の課題は、真ん中近辺の球に対しても、早くからヘッドが落ち、肘が下がってしまい膝が開いたスイングになってしまっている。また、インパクトの際にも、アゴは上がってしまい、これでは、インパクトの瞬間にロスが生じてしまい、類い希な肉体のパワーを存分に生かし切れていない印象で、今は、内角の球を投げていれば安牌だ。 捕手としては、この体格からもわかるように、フットワークを活かすような機敏な動きは観られない。またキャッチングに大いに課題があり、ポロポロしてしまっているのは、頂けない。まだまだ捕手としても、これから、学ばなければいけないことも多いだろう。 「背筋力260キロのパワーを活かす技術を身につけろ!」 持ち得る肉体的資質は、天性のもの。それを活かす技術と、「読み」を磨くことが望まれる。技術的に課題が多いと言うことは、逆に言えば、伸びしろも、たくさん残されていると言うことだ。「外角球」への、こだわりと、高い技術指導者に出会えれば、彼はまだまだ、伸びてゆける素材だろう。 (2003年 9月21日更新) |