No.3 亀梨和也を考える!
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| 亀梨 和也(23歳・KAT-TUN) 171/58 右/右 投球編 |
「あれから4年・・・」 芸能界NO.1プレーヤー・亀梨 和也を、一人の野球選手として考察してから早4年。前回は、下記にある寸評どおり、打者としての考察だった。しかし今回は、投手としての彼の勇姿を確認することができた。少年野球時代、投手として世界大会に出場した、彼の実力は本物だったのか?今回も考えてみたい。 (ルール プロ野球選手3人を討ち取ったら、亀梨の勝ち 使用球は、軟式球) 1人目 多村 仁志 (福岡ソフトバンク) 2人目 内川 聖一 (横浜ベイスターズ) 3人目 鉄平 (楽天ゴールデンイーグルス) いわずと知れた、球界を代表する打者達。特に内川と鉄平は首位打者経験者で、使用ボールに関係なく、しっかりミートしてくる可能性が高い選手たちだ。 (投球内容) 私がまず思ったのは、前回同様に、非常に野球センスに優れていると言うこと。体は小さいが、頭の好いプレーヤーだ。 スリークオーターから繰り出す速球は、100キロでるか出ないか。しかし、カーブ・スライダー・シュートなどを織り交ぜ、幅広くストライクゾーンを使う。カーブ・スライダーを外に見せておいて、シュート系の球を内角に使うなどクレバー。内外角活かし、いわゆる「ピッチングができる投手」で、素人のそれではない。 球そのものには凄みこそないが、3人のプロ野球選手を相手に、いずれも内野フライに抑えたのは、頭脳派である彼らしい結果だった。中途半端に球が早い投手よりも、こういった一球、一球、配球を考え、投球を組み立ててくるタイプの方が、プロの打者は苦労する。プロの打者相手に、真剣勝負に持ち込むことができるのは、芸能界広しといえ、亀梨にしかできない芸当だろう。 (投球フォーム) 今度は、実際の彼の投球フォームを分析して、ドラフト候補と同じ観点で考えてみたい。 <踏み出し> ☆☆☆ ワインドアップで、振りかぶって投げる本格派。足の横幅を広くとって、バランスを重視して立っている。振りかぶった時の背中の反り具合も良く、背筋の強さを感じさせる。またお尻の肉の盛り上がりもよく、下半身の筋力も充実。4年前に比べると、だいぶ華奢だった体に筋力がついてきた。恐らくジムなどに通って、日々鍛錬を続けているのではないのだろうか。 足を引き上げる勢い、その高さは平均的だが、動作のバランスに気を使っていることが伺われる。この選手は、力任せに強引にやると言うよりは、非常に状況を踏まえて行動するタイプなのだろう。 <軸足への乗せとバランス> ☆☆☆ 足を引き上げた時に、軸足の膝が真上にピンと伸びきらないのは好い。膝から上がピンと伸びきって余裕がないと 1,フォームに余計な力が入り力みにつながる 2,身体のバランスが前屈みになりやすく、突っ込んだフォームになりやすい 3,軸足(写真右足)の股関節にしっかり体重を乗せ難い などの問題が生じる。彼の場合問題なのは、しっかり重心が乗り切る前に、軸足を追って体重を落としてしまうところにある。何事も的確なタイミングと言うものが大事であり、そこまで我慢できる忍耐力を養いたい。 それでも軸足一本で立った時は、Yの字の形になっており、適度なバランスは保てている。体重をしっかり股関節に乗せられるようになれば、速球にも勢いが出てくるだろう。 <お尻の落としと着地> ☆☆☆ 足を比較的高い位置でピンと伸ばせており、お尻は一塁側に落とすことができている。お尻をしっかり落とせない投手は、ブレーキの好いカーブや縦に落ちるフォークの修得に苦労する。 また着地のタイミングも早すぎることなく、適度な「間」を保ちながら地面を捉えている。着地を遅らせる意味としては 1,打者が「イチ・ニ〜の・サン」のリズムになりタイミングが取りにくいからだ。「ニ〜の」の粘りこそが、投球動作の核となる。 2,軸足(写真後ろ足)〜踏み込み足(前足)への体重移動が可能になる。 3,身体を捻り出すための時間が確保出来るので、ある程度の変化球を放れる下地になる。 彼の場合、プロ野球選手でもできない選手の多い、お尻の一塁側への落としや着地のタイミングを遅らせるなどの技術ができており、そのフォームからもセンスの良さを感じさせる。 <グラブの抱えと軸足の粘り> ☆☆ グラブは内に抱えられているのだが、最後後ろ側に抜けてしまっている。グラブを内に抱える意味としては、外に逃げようとする遠心力を内に抑え込み、左右の軸のブレを防ぐ。すなわち両サイドへの制球は安定しやすいことになるのだ。 また足の甲の地面への押し付けも、つま先のみが地面を捉えていて、押し付けが甘い。足の甲で地面を押しつける意味としては、 1,浮き上がろうとする上体の力を押さえ込み、球が浮き上がるのを防ぐ 2,フォーム前半で作り出したエネルギーを、後の動作に伝える などの働きがある。マウンド捌き・投球センスに優れているが、細かい制球力がつきにくいフォームになっている。けして球威・球速でねじ伏せるタイプではない彼にとって、こういった細かい動作にも意識を配りたい。 <球の行方> ☆☆☆ 体の「開き」が早く、ボールの出所が見やすい。これだと早く球種が見破られてしまい、その効果は薄くなる。それでも腕を少し下げることで、体への負担は小さい。長く活躍して行くには、大事な要素だろう。また「球持ち」もよく、ボールを長く持っていられる。ボールを長く持つ意味としては 1,打者からタイミングが計りにくい 2,指先まで力を伝えることでボールにバックスピンをかけ、打者の手元まで伸びのある球を投げられる 3,指先まで力を伝えることで、微妙な制球力がつきやすい などがあげられる。 <フィニッシュ> ☆☆☆ どうしても現役のプレーヤーに比べると、腕の振りの弱さは顕著。それでも投げ終わった後は、腕が体に絡んでくる。また「体重移動」も悪くない。ただ投げ終わったあとに、体が一塁側に流れてしまうのは、受け止める下半身の筋力が、上半身に負けているから。やはり野球に必要な筋力は、不足している。 (投球のまとめ) お尻は一塁側に落とせる上に「着地」までの時間も稼げるなど、多彩な変化球を支える下地が、そのフォームにはある。「球持ち」「体重移動」などの技術もしっかりしているが、「開き」の速さが極端なのは残念。持ち得る投球フォームのレベルの高さからも、彼の野球人としてのセンスの高さは垣間見られる。普段は野球をしている人間ではないので、筋力が足りないところは致し方ないところだろう。 楽天 (最後に) もし彼が、ジャニーズではなく、野球少年として現役を続けていたらどうなっていたのだろうか?私が思うに、その高い野球センスを生かして、高校・大学あたりまでは充分活躍できたのではないのだろうか。ただ体も小さく、けして物凄く球が速いタイプには育たなかっただろうから、プロは難しかっただろう。その洗練されたマウンド捌き・多彩なコンビネーションで、社会人の桧舞台である都市対抗あたりでも活躍できたかもしれない。 ただ仮に野球人として成功していたとしても、ゴールデンタイムの特番で、何度も自分だけの野球企画を組んでくれることは、まずなかったことだろう。そう考えると、芸能界と言う華やかな世界で、長く第一線で活躍している姿をみていると、この選択こそ 「ど真ん中のストライク!」 だったと、信じて疑わない! 蔵の評価:☆☆☆☆☆ この記事が参考になったという方は、ぜひ! (2010年 元旦) |
| 亀梨 和也(20歳・ジャニーズ) 165センチ前後 右/右 打撃編 |
「どうなっていたのだろう?」 亀梨 和也と言う男を皆様はご存じだろうか。ジャニーズ所属のタレントで、今最も旬の男性アイドルである。この男、実はリトルリーグで世界大会代表。それも投手だったと言うから驚きだ。少年野球でピッチャーと言えば、間違いなくチームの中でも図抜けた野球センスを持ったもののみが許される、特別なポジション。 今でも彼の野球熱は冷めておらあず、父親と一緒にニューヨークまで、松井秀喜のプレーを見に行くと言うから筋金入りだ。実際に先日放送された企画番組では、あの渡辺俊介(ロッテ)が、真剣勝負で投げ込んでいた程である。過去のプロ野球OBとの対戦では、次々と繰り出される往年の名投手達の球を、右に左へと実に上手くはじき返す打撃は圧巻だった。ちなみに彼の名前である和也は、あの野球漫画の名作「タッチ」の上杉和也から付けられたと言う。 (プレースタイル) 本当は本職であるピッチングの方を見たかったのだが、番組の企画の関係上、打撃の映像のみである。その企画とは、渡辺俊介(ロッテ)と三浦大輔(横浜)のいずれかの投手を選択。真剣勝負でヒットを放ったら100万円と言う企画だった。ちなみにこの日、両方の投手の球をはじき返した某お笑いタレントが、見事100万円を獲得したことも補足しておく。 亀梨の過去の映像をみると、実にコンパクトに右に左にはじき返す対応力のある打撃に、高い野球センスを感じさせる。けして打撃が売りの選手ではないにしろ、素人のそれとは一線を画していることは間違いない。 (打撃フォーム) <構え> ☆☆ やや前足を引いて構えている。グリップの高さは、平均的だと言えよう。ここで興味深いのは、プロの球に対し、振り遅れないようにバットを短く持って対応しようと言う意識を持っている点だ。 腰の据わり具合は悪くなく、速い球にも力負けしない構えとなっている。ただ少し開いて構えている割には、両目でしっかり前を見据えられていないのが残念だ。両目で前を見据えないと、目の錯覚が起こりやすく、的確なミートの妨げとなる。また上半身と下半身の向いている方向が違うので、何処か違和感のある構えになっている。 写真1 ![]() <仕掛け> 遅めの仕掛け グリップ付近を動かし、自分のリズムを打席で刻んでいる。これは無意識にやっているのだろうが、素人には意外に出来ない動作である。彼が一野球人として、野球と真剣に向き合ってきた証拠だろう。 投手の重心が沈みきって、前に移動する段階で始動する「遅めの仕掛け」を採用している。たまたまタイミングが合わず始動が遅れたのかもしれないが・・・。ただかなりこの選手、頭の良いプレーヤーのようで、あらかじめ自分がどんなバッティングをしようかと考えているフシがある。もしそうであるのならば、狙い球を絞って打席に入っているのだろう。そういった意味でこの「遅めの仕掛け」は、狙い球を絞って打つような選手には、大変適した仕掛けなのだ。 ただこの仕掛けを扱うには、鋭いヘッドスピードと少々差し込まれも押し返せる強靱な筋力が求められる。野球界から離れた彼には、プロの球に対応しうる筋力が不足している点。そして右に左に打ち返す対応型だけに、気持ち始動を早めたスタイルの方が、彼には適しているかもしれない。 <足の運び> ☆☆ 写真2をみると、足を軽く引きあげるオーソドックスなスタイル。後ろの軸足から真っ直ぐ延長線上に踏み込む。真っ直ぐ踏み込むと言うことは、内外角の球に対し幅広くミートしようとする彼の意志が感じられる。 ただ残念なのは、写真3で腰が引けてしまい、つま先から着地しているのがわかる。すべての動作の基本は、カカトから足を降ろすことで安定する。また踏み込んで足元のつま先が開いているので、身体が早く開いてしまっている。インパクトの際にも足元がブレてしまい、カベが作れず外の球には対応仕切れていない。 ただしこれは、野球を続けてこなかったことで、下半身の筋力が不足していることも影響している。けして彼の才能が悪いからではないだろう。特に写真4の形は、良い感じである。 写真2 写真3 写真4 ![]() <リストワーク> ☆☆☆ 写真2のトップ(打撃の準備)の段階では、結構きっちり構えられている。ただしグリップが身体の奥に入り込んでしまっており、バットを短く持っていることも考えると、余計にヘッドが素直に出てこない。それが写真3からも窺うことができ、本当に速い球には差し込まれてしまうだろう。 写真5 ![]() インパクトの際の押し込み、写真5のフォロースルーなどを見ても、けしてボールを遠くに飛ばすタイプではないことがわかる。ただし少し始動が遅れていても、そんなにはタイミングがズレていないことが、写真4のボールとの距離でも窺うことが出来る。動体視力・反射神経などは、かなり上のレベルの野球でもついて行けた可能性を感じさせる。 <軸> ☆☆ 頭の動きは抑えられているが、足元が踏ん張れないことで身体の開きが我慢出来ていない。また軸足にも、もう少し力強さが欲しいが、写真4の形を見ても軸足の形は大きく崩れていない。下半身の筋力が備われば、安定した打撃が望めるはずだ。 (最後に) 野球から離れて久しいので、圧倒的に筋力が劣っていることは致し方ないだろう。逆に言えば、普段野球から離れた生活をしていても、これだけの対応力を魅せるのだから、相当な野球センスの持ち主だ。 もしジャニーズに入らず、このまま大好きな野球を続けていたら、どのような野球選手になっていただろうか?私が想像するに、体格的にはプロでは厳しかっただろう。しかし高い野球センスを活かして、大学・社会人あたりまで野球を続けていたら、この「迷スカウト」のリストに掲載されるぐらいの、トップクラスのアマチュア選手にはなっていたかもしれない。その野球センスは、間違いなく本物だ。ただその後の活躍をみていると、彼がジャニーズを選択したことは 「人生一番のタイムリーだった!」 (2006年 1月9日更新) |