転入してから数日後。

は、獄寺とリボーンと一緒に、とある生徒を見ていた。



【二章 マフィアと試験と】



「よおツナ」

と獄寺とリボーンが見ていた生徒―――沢田綱吉に声をかける少年、山本武。

二人は、仲良さそうに話しながら、学校に向かう。



「・・・あ、小突きやがった!ちくしょー、野球野郎!!十代目に馴れ馴れしくしやがって!!」
「隼人煩い」

獄寺は山本の一挙一動を見てはいちいち反応している。

ちら、とはリボーンのほうを見る。

あれから・・・は雲雀との屋上の一戦の後、リボーンにクラスを意図的に選んだのか問い詰めた。

だけど・・・

(なーんか・・・うまくはぐらかされちゃったんだよね・・・)

まあ、聞いたところでまともに答えることが無いだろうと思っていたので、予想通りといえば
その通りだが・・・


「考え直してください、リボーンさん!!俺はあんな無礼な奴を入れるのは反対です!!」

がボーッとしている間に、獄寺は山本がファミリーに入ることを反対していた。

そして、言われたリボーンは・・・

「・・・スピーッ・・・」

寝ていた。

「うがっ」

でも、一応獄寺の話は聞いていたようで・・・



獄寺が、山本を睨んでいる。
は、どうしたものかと一歩下がったところで見ている。

「おいおい獄寺・・・呼び出しておいてだんまりにらめっこはねーんじゃねーの?」

獄寺はまだ、山本のことを睨み続けている。

(・・・はぁ・・・)

あの後、リボーンは獄寺を納得させるために、入ファミリー試験を提案したのだ。

(やっても無駄だと、思うけどね・・・)

もうリボーンは、山本がファミリーと言うことを内定していると思うのだけど・・・

「お前牛乳飲むといいぜ。イライラはカルシウム不足だ」

ぶちっ

獄寺の額の辺りから、何かが切れる音がした。

そして、ダイナマイトを構え・・・

「って!ストーップ!!」

はそれに気付き、止めようとする。
そこに、

「おーい!!」

ツナが来た。

「十代目!」

獄寺は持っていたダイナマイトを隠す。

「はぁ・・・助かった・・・」
はポツリと呟く。


「!?なにそいつ?ツナの弟?」
「へ?」

後ろを見ると、

「リボーン!」

リボーンがツナの腰辺りに縄をつけて、スケボーに乗っていた。

「弟じゃねーぞ。オレはマフィアボンゴレファミリーの殺し屋リボーンだ」

(そんな簡単にバラしていいの?!)

はあっさりと自分のことを話したリボーンを驚きの目で見る。

「はははは!そっか、そりゃ失礼した」
「へ!?」
「え?」

予想外の反応に、驚くツナと

「こんなちっせーうちから殺し屋たぁ大変だな」
「そーでもねーぞ。おまえもボンゴレファミリーに入るんだぞ」
「ちょっ!おいリボーン!」
「まーまー、相手は子供じゃねーか
オレらもガキん時やったろ?刑事ごっこだのヒーローごっこだの」

(・・・?ひーろーごっこ・・・?)

ヒーローごっこの意味は分からないけれど、相変わらずなんだか不思議な反応だ。

(マフィアって聞いたら・・・普通もっとうろたえない?)

変な奴。

それがが山本に抱いた第一印象だった。

「ファミリーの10代目のボスはツナなんだ」

山本の肩の上にのったリボーンが説明する。

「っほー、そりゃまたグッドな人選だな
よーし、わかった。んじゃオレも入れてくれよ、そのボンゴレファミリーってのに」

「えー!!や・・・山本!?」
「ちっ」
「!!」

マフィアに自分から入ファミリ−志願・・・

ますます、変な奴。

「で、何すりゃいいんだ?」

「まず、入ファミリー試験だ」

リボーンは山本の肩から降り、試験の説明をする。

「試験は簡単だ。とにかく攻撃をかわせ」

両手に銃を構え、リボーンが言う。

「んじゃ、はじめっぞ」

リボーンは急に、山本にナイフを投げる。

「うおっ」

そのナイフを、山本は上体をそらし、かわす。

「ええ?!素人相手に何投げてんの?!」

は驚いてるが、獄寺は、ニヤリと

(殺せ殺せ)

などと呟いている。

「って隼人何呟いてんのー?!」

そんなこんなでと獄寺が漫才繰り広げていると、ツナも何故か一緒になってナイフをかわし始めた。

「おっと、いい肩してらー」

まだ遊びだと思っている山本。

しかも顔には全く恐怖が感じられない。

「さすが野球で鍛えているだけあるな。反射神経抜群だ」
「確かに・・・」
「そーすかねえ・・・ケッ」

次にリボーンはボウガンを取り出し、ツナと山本の元に先回りする。

そこに、

「ガハハハ、リボーン見ーっけ!!」

大きな声が聞こえた。

見ると、牛の格好をした男の子が居る。

「オレっちはボヴィーノファミリーのランボだよ!!5歳なのに中学校に来ちゃったランボだよ!!」

「うざいのでたーっ!!」

「ボヴィーノファミリー?聞かねー名だな」

「リボーン、どうすんの?」

「続行」

そういって、リボーンはランボを無視し、ボウガンをツナと山本に向けて撃つ。

「っひゃあ〜!!」

悲鳴を上げながら逃げるツナ。

「・・・が・ま・ん・・・そ〜っだ!イタリアのボスががんばってるランボに武器を送ってくれたんだもんね
パンパカパ〜ン♪ ミサイルランチャ〜ッ!!
死ねリボーン!!」

ドシュッドシュ!!

音とともにミサイルがツナと山本目掛けて爆発する。

「リボーン!!試験なんてやめよーぜ!!今の見たろ?ランボがミサイル撃ってきたんだぞ!!」

聞く耳持たず、

「次はサブマシンガンだぞ、まずは殺し屋の見習いレベルだ」
「っひゃ〜っ!!」

パラララ、という音と、シュルルルという音が重なる。

「コレは・・・普通死ぬよ・・・」

呆れたようにいう

「獄寺もぶっぱなしていいぞ」
「!しかし・・・」
「山本をぶっ殺すつもりでいけ」
「!!」
「隼人?!今ものすごく顔が輝いたんだけど?!」

もうの突っ込みも聞かず、
「十代目!!」

よけてください、と目で合図を送る。

すると、ランボが自分に向けてバズーカを発射したではないか。

「ってええ!あっちも何してんの?!」

と驚いていると、ランボは大人の男性になって、

「やれやれ。十年後のランボがやるしかねーな」

「最後はロケット弾だ」

「果てろ」

「もう全員無茶苦茶ー?!・・・って、素人相手にそこま」

全員それぞれの獲物発射。

「おいおい・・・」

「ええええええ!!!」

さすがの山本もコレには驚いたらしく・・・

ドガアン!

「ぎゃあぁあぁ!!!」

ツナの悲鳴が爆炎の中から聞こえた。

「えええぇ!ツナ君ー?!」

「10代目ー!!大丈夫ですか10代目ー!!」

「あそこだぞ」

「「!」」


「ふー・・・あぶねーあぶねー」

「山本が引っ張ってくれたくれたおかげで・・・た・・・助かった・・・」

爆炎の跡から出てきたのは・・・山本と、ツナだった。

「試験合格だ。おまえも正式にファミリーだぞ」
「サンキュー」

すると獄寺は、ズンズンと山本の下に近寄り、胸倉を掴む。

(は・・・隼人・・・)

まさか殴るなどの暴力に出るんじゃないかとハラハラしていただが、

「よくやった」

「十代目を守ったんだ、ファミリーと認めねー訳にはいかねえ・・・でも10代目の右腕は俺だからな。
お前はケンコー骨だ」

「け・・・ケンコー骨!?」

どうやら、この二人は打ち解けることが出来たらしい。

(はあ・・・殴るかと思ってびくびくしちゃったよ・・・)

は、あの中に入らないのか?」

リボーンが指差したのは、山本と獄寺。

ツナの右腕がどっちかというのでもめているらしい。

「んー・・・あたしは興味ないし。左腕でいいよ」

適当に答えると、

「そうか、じゃあ左腕。
今から此処に来る風紀委員にちょっと話をつけといてくれ」

「・・・はい?」

そういえば、こんな爆発音やらが轟いていたら普通誰か来るはず。

そしてそれが風紀委員だったら報告するのは・・・・

「・・・って無理無理無理!ってかヤダ!辞退する!」
「とかいってるうちにここに居るのはオレとお前だけだぞ」

はっ、と振り向くと、確かに今ここに居るのはリボーンとだけだ。

「じゃーな、ちゃんとごまかしとけよ」

「って、リボーン!!」

「何してるの?」

急に後ろから聞こえた声。

振り向くとやはり、雲雀が居た。

「・・・あうう」

「何でこの辺り焼け焦げがあるの?ちゃんと説明してね」


「もうやだーっ!」


の叫びは、蒼い空に吸い込まれていった。



あとがき

って訳で(どんな訳)で第2章です。
かなり前回の話からかなり時間が飛んでます。
一応最後にちょっとだけ雲雀さん出してみました。
・・・ほんとにすこしですけど・・・
読んでくださった方、ありがとうございました!!

2007.7.11  黒音闇夜