奴らの知らない世界 その1

蛙たちの沈黙

 この街のトップ獲りだとか天下だとか、そんな調子のいいこと考えてた頃もあったんだよな…
中学時代、俺は通ってた中学を含めて3校は俺が仕切ってる状態だった。
周りで誰も俺にかなう奴なんていなかった。どいつもこいつもねじ伏せて、俺の好きな通りにした。
最強は俺!俺自身も他の奴らも、そう信じて疑わなかったもんだ…

 けど今にしてみたら、そりゃどうしようもなく甘い考えだったと思うしかねえ。
高校に進んだ直後に、よく言う井の中の蛙ってやつだったってことを思い知らされたんだ。
俺の入学した荒田工業高校は県内でも最強最悪と呼ばれる不良の溜まり場みたいな学校でよ、
よそに入れないボンクラどもを仕方なく詰め込んでおくゴミ箱みたいな学校だと周りの奴らは言うんだ。
そんな学校だから、新入生もいろんな場所からわざわざ選んできたみたいな悪いのが集まってくるわけよ…
そう思って、俺も入ったんだ。
ここを実力で押さえれば俺は本物、本当にこの街のトップの座に君臨できるってな。

 …それが、甘かったってことよ。
同じようなことを考えて入ってきた奴は、山ほどいたんだ。
そしてそんな奴らはそろいもそろって、中学の頃はそれぞれ地元で最強の呼び声が高かった奴らばっか。
俺はもうこの学校の中じゃ、特別強い存在じゃなかったってこと。
よく言うだろ、秀才の高校生も東大に入ったらただの人、みたいなことをよ。
つまりここは、俺が目立たなくなるほどの、エリート不良集団でよ…

 バカの集まりらしく、トップを狙っての争いは入学初日から始まった。
クラス分けがあって教室に入ったらまずガンの飛ばし合いから始まって、普通に喧嘩よ。
最初だからこそ、余計にナメられちゃいけねえってのもあるわな。
そんな感じで、まず1年の世界を支配する男決定戦の予選みたいな流れになっていった。
俺か…俺はその予選のうちは順調に進んでいったぜ。
中学3つをシメてたのは伊達じゃねえ。その辺の適当な奴には負けねえよ。
でもよかったのはそこまでだった。そのあたりからさらに上に進んでいったらよ…もう別次元よ。
地元では間違いなく最強だった俺の喧嘩が、まるで通用しねえの。
各地から精鋭が集まるってのはここまでとんでもねえことだってのを、思い知らされた。
C組にいる、中学の頃からボクシングかじってるっていう中野とかいう奴に、俺はボコボコにされた。
中野の野郎のパンチは、そりゃもう半端じゃなかったぜ。おまけにフットワークも。
俺はまともなのを1発も当てられないまま、あいつのラッシュの前に沈まされた。
何度も何度もダウンしながら、俺は初めて思い知ったんだ。さっきも言った、井の中の蛙って言葉の意味を。
どの地域にも最強って呼ばれた奴はいて、それが集まってきてるわけだからそんな生易しいもんじゃなかったんだ。

 入学した何日かで早速挫折した俺のような奴は当然その後も何人と出た。
みんな自分こそが一番強くてこの学校を自分のものにするって野望みたいなもんを持ってたんだろうが、
みんなこうしてわかっていったんだな、上には上がいるってことをよ。

 そうやって脱落者が削ぎ落とされていって、1年最強の座は大体2人の男に絞られることになった。
1人は俺が全然いいとこなくやられた、中野。
もう1人はB組の白川とかいう奴。
俺の通ってた中学からは随分離れた街から来てるらしく、それまで全然見たことない奴だったが
こいつがここまで勝ち上がってくる中での喧嘩の数々を俺はギャラリーとして、見てきたんだが…
…ショックだった。この俺が、人の喧嘩を見てビビるなんてよ。
背もあって体格からして相当なもんだが、力もメチャクチャなもんだった。
白川の相手になった奴、ほとんど空飛んでたもんな。
同い年の人間をあそこまで軽々扱う白川のパワーに、情けねえことだが俺は足がすくんじまった。
こいつとはやりあいたくねえ、ってな…

 中野と白川、どっちが強いかを決める戦いがいつになるのか、俺は注意深く観察し続けた。
真正面からぶつかればやっぱり白川か、しかし中野に負けた俺としては、
勝者が中野になるほうが俺の立場は救われる、一番強い奴に負けたんだから仕方ないってことで…
なんて、そんなセコいことも考えながら。
俺は自分のクラスの教室にもほとんど寄らず、何日かの間中野の動きを探ってた。
今にして考えればほとんどストーカーだよな…しかも男が男を。だせぇ話だ。
そしてついに、中野と白川のタイマンがあるっていう情報を手にすることができた。
渡り廊下で偶然鉢合わせした中野、白川本人同士がしゃべってるのを俺は聞いたんだ。
明日の放課後…体育館裏で…大体そんなやり取りが聞こえた。
ギャラリーが集まるとうぜぇから、人気のない場所でケリをつけようってことらしい。
長い間張っといた甲斐があった。これなら他の奴らが邪魔にならないであの2人のタイマンが見物できる、
荒工1年最強が誰なのかを見届けられる!俺はそう思って、次の日を楽しみに待った。

 その日の放課後、俺はしばらく教室に顔を出さなかったせいで担任に長々と説教を聞かされ
ようやく開放されたのは6時限目が終わってから20分ほど過ぎちまった頃だった。
冗談じゃねえ、これであいつらの喧嘩が終わってたら今までの苦労は何だったんだって焦りながら
俺は体育館裏にダッシュで向かった。
そして、荒くなった息を必死に潜めて、物陰から覗いたら…中野と白川は約束どおりそこにいた。
まだ始めちゃいなかったらしい、まだツキは残ってたな…と思って見てたらどうも様子がおかしい。
中野も白川も同じ方向を見て、もう1人いる誰か違う人間に文句をつけている様子だった。
「てめーに用はねーんだよ!帰れバカ!」
「ケガしねえうちに引っ込んどけや!邪魔すんな」
 タイマンどころじゃなく、何か別の問題でもあったんじゃねえかって、俺はもう少し身を乗り出して
あの2人に怒鳴りつけられてるもう1人が何者なのかを覗き見てみた…

(……女!?)

確かに入学前、俺も聞いたことがある。
この荒田工業は男だらけだけど決して男子高じゃなく、年によっては女子生徒が入ることがある、
でもその数はとんでもなく少ない…そんな話をな。
そりゃなかなか入らねえだろうな、こんな喧嘩喧嘩のいかれた学校に、女が好き好んで…
で、一昨年と去年は全然入らなくて、今年は入ったらしいんだ。女。
何人入ったのかは知らねえが、物好きなこった。わざわざ犯られにくるようなもんじゃねえか、
ここは頭の足りないケダモノばっかの集まりなんだからよ…

「あなたたちがここで喧嘩をするって、わざわざ打ち合わせをしているのを聞いたわ」
 どうやらあいつらの決勝戦の情報を聞いていたのは、俺だけじゃなかったらしい。
「だからどうだってんだ!お前には関係ねえだろうが!」
 中野も白川も相当苛立ってた。まさかこんなのに漏れてたなんて思いもしなかったんだろう。
しかもこんな、スカートの丈も全然いじりもしない、この学校には場違いすぎる真面目っ子の女なんかにな…

「校内での暴力行為を、知ってて見過ごすわけにはいかないわ」
 あーあー、何を言い出すかと思ったら…見た目以上のとんでもない堅物だな、こりゃ。
正義感が強いつもりなんだろうが、相手考えろよ、相手。
今年の1年で最も危険な2人の前で…何されても知らねえぞ、そのときまではそう思ってた。
でも俺は同時に、その女を見ながら変な違和感みたいなのも感じてた。
でかいんだ、妙に。
男の中でも目立つラグビー選手みたいな巨体の白川と、普通にまっすぐ視線を合わせて会話してる。
俺と同じ程度の背丈の中野は、見上げながら怒鳴りつけてる感じだった。

「いつまでも俺らの邪魔し続けるんだったら…その暴力はまずお前に振るわなきゃいけねえって話になるな」
 白川はその女を睨みつけながら、物騒なことを言い出した。
ただ強ぇだけじゃねえ…この白川って奴、中身もキレててヤバいんじゃねえかって思った。
俺もこれまで喧嘩は数え切れねえほどやったけど、決して女にゃ手は上げなかった。
ワルにもやっぱ最低限ルールはある、喧嘩とかとは関係ねえ女とか真面目な奴を一方的に殴るなんてのはだせぇこと、
そう思ってたからな。
白川にはそういうのは通じねえらしい。その女に向かって平気で手の骨を鳴らしながら近づいていった。
中野も同じような目で女を見てた。
これぐらい非情じゃねえとこの学校でトップは張れねえ、なんて言うつもりなのか。

「やるの?」
 真面目女はそれだけ口にした。
「おとなしく引き下がらねえお前が悪ぃんだぜ。何ならやった後、やってやってもいいんだけどよ」
 どうしようもねえジョークまで交えて、白川は拳を振りかぶった。
やっぱり、女を殴ることにためらいがない様子だった。これまでにも何人も、そんな目にあわせてきたんだろうな。
あの女が身長があるったって、あんな冷蔵庫みてえな体格の白川のパンチなんかもらっちまったら…
俺はちょっと血の気を引かせながら、見続けてたんだが…

「!!」
 見続けてたのにも関わらず、俺は何が起こったのか全然理解できなかった。
殴りかかったほうの白川がまっ逆さまになって宙に浮いて、そのまま体育館の壁にぶち当たったんだ。
それも半端な高さじゃねえ。これまで見た白川の喧嘩で、白川が相手の男を投げ飛ばしたあのシーンよりも高く、速く、
白川のほうがブッ飛ばされた…!

 白川は壁にたたきつけられた後、ズルズルと壁に全身を擦りつけながら下のコンクリートの地面に落ちた。
「うが…がはっ……!!」
「やった後、何ですって?よく聞こえなかったから、もう1回」
 今まで白川にこんな声を上げさせた奴なんて見たことがなかった。
中野もそうだったんだろうな、唖然とした顔でその女を見上げてたから。

「て、てめー!!」
 怒りに燃え上がった顔で白川が突進していった。
見た目だけで体重も相当なものとわかる白川だ。それに体ごとぶつかっていかれたら、さすがに…
 ドゴッ!!
 グワアアアン!!
「ごっ…」
 けど次の瞬間、吹っ飛んでたのは白川だったんだ。
体そのものを浴びせていった白川を、その女はキック1発で真後ろに弾き返して見せやがった。
腰の入った速くて重い蹴りだったのが、格闘技素人の俺でもわかった。
止まってる軽い相手でも、あそこまで強烈に吹っ飛ばすなんてことはなかなかできねえはずだ。
それも、全体重をかけてかかってきてたはずの大きな白川を、だ。

「だからやった後、何?」
 大男を数メートル蹴り飛ばしておいて息も上がってない女のその質問に、白川は答えられなかった。
頭から体育館の重い鉄製のドアに直撃して、動かなくなっちまったからな。
続いて女は中野のほうを向きなおす。
強敵であることを十分に知ってた白川を20秒弱で片付けちまった謎の大女に、さすがに動揺を隠せなかった中野だが
喧嘩でここまでのし上がってきた男だ、やっぱ黙ってるわけじゃなかった。

「こ、このデカ女…調子こいてんじゃねえぞ!」
 ゴッ!
 中野の右ストレートがあの女の顔面をモロに捕らえた。
やっぱボクシング仕込みのフットワークが物を言うのか、そのスピードに素人の女がついていけるわけがねえ…
と、そのときまではそう思ってたんだ。だが…
「ふぅん…」
 拳を顔にもらったまま女は、別になんでもないような返事だけをしやがった。
それに、殴られた瞬間も目は開いたまま瞬き一つしなかった。
「こんなものなの?」
ダメージがねえどころの話じゃねえ。…完全に見切ってて、わざと受けやがったんだ!
(何者だ、この女!?)
 俺は物陰で観戦しながら、変な汗をかいた。
自分の拳のすぐ奥で、平然として見下ろしてくる女の視線に、中野は明らかにビビった顔でパンチを引っ込め、
そして焦った様子で左を女のボディめがけて突き出した。

 バシッ。
「!?」
 中野の表情がますます青ざめたのが、離れた場所で見てた俺からもわかった。
女はその大きな手のひらで、中野のボディブローを難なくキャッチした。
「こんなパンチで、今までいろんな人たちを倒して上に上がってきたの?」
 信じられなかった。俺が全然目で追いつけず、対処なんかしようもなかった中野のパンチを…
退屈そうな顔して、軽く投げてもらったゴムボールでも受け取るみたいに掴んじまいやがったんだ!
その後すぐ、中野の顔つきがとんでもなく引きつっていった。凄ぇ苦しそうな顔でよ…
どうやらあの女が、掴んだ中野の拳を強く握り締めていったみたいだ。
握力もメチャクチャなもんらしくて、中野は俺を含めていろんな奴をボコってきた姿からは想像もできねえような
泣きそうに必死な悲鳴を漏らしながら、弱々しく膝をついちまった。
空いたほうの右手で女の手を引き剥がそうと懸命なのがわかったけど、それも全然役に立ってねえようだった。
中野の悲鳴が途切れ途切れに、そして裏返った、ますます惨めなものになっていった。

「あなたたち、この程度で頂点とか最強とか言って争ってたの?」
「ひぃぃ…、ぁ、がが……」
「楽しい?そんなおままごと」
 2人の男の弱さが信じられないって顔のまま、あの女はその握力で中野を苦しめ続けた。
あんな平然としたまんまで、あれだ。
(もしあの女が本気で力を入れたら…中野の手の骨はバラバラにされる!!)
 俺は確信して…寒気がした。

「こんな幼稚なヒーローごっこってわかってたら、別に私が止めに入らなくてもよかったみたいね。
男の子のお遊びの邪魔して悪いことしちゃったかな。ごめんね、空気読めない女で」
 ズンッ!!
「ぐぼぉぉぉっっ!!」
 女は掴んだままの中野の手を、中野のストレートをさらに上回る勢いで引き寄せて
それに引っ張られて宙に浮きかけた中野の腹に、カウンターっぽいボディブローが食い込んだ!
右手の握力で拳を痛めつけられて泣かされかけてた中野は、この左ボディで完全に泣かされた。
空中で体を二つ折りにされた中野から、涙と涎と鼻水がまとめてひり出された感じだった。
「ぇうう、ぁ、ぁ、が…!!」
 ボクシング経験者のはずの中野をボディ1発で呼吸困難にさせて、泣かす…
一体どういう女なんだって、見てた俺もどうかしちまいそうだった。
そして女は、窒息状態で戦闘不能状態の中野をそのまま軽々と肩に担いだ。
白川を投げ飛ばし、殴り飛ばして気絶させたパワーはやっぱ見間違いなんかじゃなかった。
大きさも、力も、全然中野は相手になっちゃいなかった。

「でも、僕たちも高校生でしょ。子供っぽい遊びはそろそろ卒業しなきゃダメ。
私がお尻ペンペンしてあげましょうね。少し反省しなさい」
 ビシッ!!バシッ!!ズドォン!!
「うぎゃあああああああっっ!!」
 お尻ペンペンなんて、軽い言葉で言えるようなもんじゃなかった。
女は、担ぎ上げて自分の肩のすぐ上にある中野のケツを、その腕力で連続してブッ叩き始めた。
平手で叩いてるとはとても思えねえ音がこっちにまで大音量で響いて、体育館の窓ガラスも軽く揺れてた。
あんなもん、死んでも喰らいたくねえ…って俺はその音だけで思わず目をつぶっちまうほどだった。
遠くで見てた俺がこうだから、実際にもらっちまってた中野は悲惨だっただろうな。
制服のズボンとパンツ越しだろうが、そんなもんは衝撃を和らげる役になんか立ってたわけがねえ。
二つに折れてぐったりしてた中野が、ケツにあの猛烈なビンタを1発ブチ込まれるたびに体がまっすぐピーンと伸びて
赤ん坊みたいに泣き叫んじゃギャグ漫画ばりに女の肩の上でバッタンバッタンしてやがった。
「これに懲りたら、少しは大人になりなさいね。わかったー?」
「ぎゃああ!!はぎいいいいいっ!!」
そりゃもう惨めな光景だった…

 それから俺は、さらに惨めなものを目撃することになった。
中野が女にビシバシ叩かれて泣きわめいてるすぐそばで、気絶したまんまだと思ってた白川が…
実はとっくに意識を取り戻してて、女の足元で横になったまんま身を縮めてブルブル震えてる姿をよ。
いつ気絶から立ち直ったのかは見てなかったからわからなかったけど、
あいつは中野がやられてる最中も気を失ったふりして、自分にもっと危害が及ぶのを避けてたんだ!

 パンチ1発で戦う気をなくされた挙句に、死ぬほどケツをぶちのめされてピーピー泣かされてる中野。
自慢の巨体をあっけなく吹っ飛ばされてKO、回復した後ももう1人の男がボコられてるってのに
怖気づいちまって見殺しにしたまんま自分だけ難を逃れようとガタガタ震えてるだけの白川。
この辺で一番の悪の吹き溜まりで、トップを狙って集まったヤンキーどもの頂点を決めようとした2人の男が
そこで晒したショボすぎる姿に、そのとき俺は何も考えられなかった。
そして同時に、これだけの男たちをそんな負け犬に変えちまった、正体不明の大女にも…

 …この事件の次の日には、中野も白川もこの学校から姿を消した。
2人ともあの大女に完全にビビっちまって、中退したらしい。
俺以外誰も見てない場所で起こったあの喧嘩のことは、当然他の誰も知らねえもんだから、
噂ばっかり一人歩きして、勝手に武勇伝が作られていった。
『中野と白川は他の奴の邪魔が入らない場所でタイマンに及び、壮絶な死闘を繰り広げた』
『それを学校側に知られたので、2人そろって退学処分となった』
『普通の奴の喧嘩なら停学程度で済むだろうが、あの2人のぶつかり合いがそれだけ凄いものだったんだろう』
『どういう決着だったかはあいつら2人しか知らない。どっちにしてもあいつらは上級生でも敵わない強さだった』
『もし退学にならず残っていたら、あいつらは1年どころかもしかしたらこの荒工そのものを…』
 何も知らない呑気な奴らは、中野と白川の実体なんかない最強伝説を作り上げちゃぁ膨らまして、
勝手に盛り上がってやがる。
結局1年で最強の座は、中野と白川が消えたことで3番目ぐらいに位置してたっていう
名前もよく知らない奴がいつの間にやら繰り上げ当選みたいにしてちゃっかり手にしてやがった。

 あの日の情けない事実は、あの女自身がしゃべりでもしない限りは永久に封印されたままになるんだろうな。
…俺?しゃべるわけねえだろ、こんなみっともねえ話。
この街最強の荒工の、1年の真の頂点が…別に不良でも何でもねえ女だったなんてこと。


おわり