国産カブトムシ飼育法

国産カブトムシの自分なりの飼育法を紹介します。

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成虫の飼い方
■準備するもの
●飼育ケース
うちでは2ペアを飼育ケース中で飼っていましたが雄同士がけんかをして翅に穴が空いてしまうことがあります。もう少し大きいケースがいいようです。
●昆虫マット
成虫の場合はマット自体を食べるわけではないので種類に関してそんなに気を使わなくても大丈夫なようです。(ただし、産卵させるときは別)
●朽木、エサ皿
カブトムシの転倒を防止したり、エサがマットにしみこんで汚れないようにするために朽木やエサ皿をおきます。
●エサ
自分が小さい頃、カブトムシのエサは「スイカ」と決まっていたのですが、本当は良くないそうです。最近は昆虫専用ゼリーなどが売っていてビックリしました。果物をあげるときはりんごやバナナがいいそうです。
●霧吹き
カブトムシは乾燥に弱いので霧吹きで適度に過湿します。蒸れすぎもダメ。

■飼い方
まず飼育ケースの3分の1位まで霧吹きで過湿した昆虫マットを敷きます。(手で握って形が崩れない程度)その上に朽木やエサを置きます。エサは倒れてマットを汚さないようにエサ皿の上にセットします。

カブトムシは暑さに強いというイメージがありますが、実は暑さには弱い昆虫です。カブトムシは昼間暑いときは土の中や落ち葉の影に隠れて過ごし、涼しくなってきた夕方から翌朝にかけて活動します。ですから飼育ケースも直射日光のあたらない涼しい風通しのよいところに置きましょう。

カブトムシはペアで一緒のケースで飼っているとほぼ間違いなく卵を産みます。たくさん卵を産ませたいときは、過湿したマットをケースの半分以上まで入れ、手でよく押し固めます。マットの量は多ければ多いほど良く、(活動スペースは作っておきます。)発酵マットなども効果的です。

1週間位すると飼育ケースの底に卵が見えることがあります。そのまま幼虫になるまで放っておいても良いのですが、採卵する方法もあります。採卵は手間はかかりますが放っておくよりもたくさん卵を採ることができます。

■準備するもの
●スプーン
卵を移動させるのに使います。そのまま卵を素手で触るとばい菌が付き、高い確立で卵が腐ります。
●プリンカップなど
採った卵を一時保存するための容器です。
●タッパー
卵を孵化まで管理します。
■採卵
カブトムシが交尾してからだいたい1週間から2週間で採卵をして見ましょう。飼育ケースの中のカブトムシを一時退避させて、広げた新聞紙などにマットを出して塊を少しずつ崩していきます。カブトムシは卵室という小さな空間を作りその中に白い小さな卵を産みます。ちょっとマットが固まったところがあったらそれは卵がある可能性が高いです。卵が出てきたらスプーンを使ってマットを敷いたプリンカップなどに移しておきましょう。卵を全てプリンカップに移したら再びマットを戻して、手でよく押し固めます。また1週間位したら採卵しましょう。
写真:卵室の中にあるカブトムシ卵 写真:プリンカップに並んだカブトムシ卵
卵室の中の卵です。 一時的にプリンカップなどに移します。
■タッパーで管理
採卵が終わったら幼虫を孵化させるために人工的に卵室のような環境を作らなければなりません。その一つの方法にタッパーで管理する方法があります。
この方法は「おとうさんのためのカブトムシページ」で紹介されていた方法です。孵化率がとてもよくスペースをとらないので、うちではほとんどこの方法で孵化させました。まず平たいタッパーを用意します。(100円ショップなどで売っています。)そのタッパーにマットを敷き、よく手で押し固めます。次に卵を配置するための窪みを棒などを使ってつけていきます。その窪みの中に卵をそっと置いていきます。あとはふたを閉めて直射日光のあたらない涼しいところに置いておきます。約10日から2週間ほどで孵化しますので、孵化したらより大きなケースに移します。
写真:タッパーに入った卵
高さが5センチ位のタッパーです。
■採卵をしない場合
採卵をしないで飼育ケースのまま孵化するまで育てる場合は、ただひすらに待つだけです。飼育ケースの大きさにもよりますが、飼育ケース中くらいの大きさで10頭から20頭位の幼虫が孵化していると思います。成虫が死んでもマットはそのままにしておきますが、1ヶ月くらいしたら幼虫が大きくなり、スペースが足りなくなるのでもっと大きいケース(中衣装ケースなど)に移したほうがいいです。

幼虫の飼い方
■準備するもの>
●飼育ケース
1.5リットルのペットボトルや衣装ケースなどいろいろと使い分けます。衣装ケースはふたが密閉しているわけではないので空気穴を開けずに飼育することができます。
●昆虫マット
幼虫の場合マットは直接エサになるのでとても重要です。このマットの良し悪しがカブトムシの大きさを決める要因の一つになります。幼虫の時期に栄養のあるたくさんのエサを食べ蛹になるまでに成長した大きさがそのままカブトムシの成虫の大きさに比例します。逆に幼虫の時期にあまりエサを食べずに大きくならない幼虫は成虫になっても小さい成虫で羽化してきます。成虫になってからはカブトムシの大きさは変わりません。ですから、幼虫期にいかに大きく育てるかが大型成虫羽化のポイントです。よくホームセンターなどで売っているマットの多くはあまり発酵していないので、比較的小さなカブトムシが多く羽化してきます。そのため大きな幼虫にするためにはマットに腐葉土を混ぜたり、自分で発酵マットを作ったりします

●霧吹き
成虫のときと同じように幼虫も乾燥に弱いので霧吹きで湿度調整します。
■ペットボトル飼育
1.5リットルのペットボトルで羽化まで1頭ずつ飼育します。この方法は幼虫が側面から見えることがあり、観察をするには良い方法です。運がいいと蛹室の中も観察することができるため、いつ羽化したかも確認することができます。

ペットボトルケース作成方法
このペットボトルケースはとても簡単です。ペットボトルを反対にして利用する方法もありますが私はただ輪切りにして上にかぶせるだけです。このケースで十分羽化まで持っていくことができます。
まず、1.5リットルのペットボトルを用意します。うちでいろいろなペットボトルで作ってみたのですが一番適した種類は○ツ矢・サイダーのペットボトルです。透明で模様がなく、形も作りやすいです。以下はこの○ツ矢・サイダーで作ることを前提として説明します。

ペットボトルを用意したら上から3分の1の部分、ちょうど段になっているところの下の部分を輪切りにしていきます。輪切りにしたら次は上の部分(ふたになります。)の切り口を段がなくなるくらいまで輪切りにします。段がなくなって、うまくふたがはまれば完成です。使うときは空気穴のためにキャップをはずします。
ペットボトルケースが完成したらマットを過湿しながら(手で握って団子ができる程度)入れていきます。あとは幼虫を入れるだけです。
写真:ペットボトル切る場所 写真:半分に切ったペットボトル
@最初にペットボトルを輪切りにします。 A黄色い部分を全て切り落とします。
写真:完成したペットボトルケース 写真:マットの入ったペットボトルケース
Bふたがはまれば完成です。 Cマットを入れた状態です。
■衣装ケース飼育
衣装ケースなどで羽化まで集団で飼育します。この方法は一度にたくさんの幼虫を飼育できますが、過密すぎると共食いしたり、羽化不全になったりするので、幼虫の数にあったケースを用意する必要があります。うちでは中衣装ケース(縦45センチ×横36センチ×高さ25センチ)に10頭の幼虫を飼育していますが、羽化不全などもなくちょうどいいようです。大衣装ケース(縦74センチ×横39センチ×高さ30センチ)の場合は20頭くらいいけそうです。
■初令幼虫
卵から孵化したばかりの幼虫は頭がまだ白くとても弱いのでなるべく触らないようにしましょう。あたまが茶色く色づいたらスプーンなどを使って幼虫飼育のケースに移します。初令幼虫の場合はプリンカップなど、小さなケースでもかまいません。約2〜3週間すると脱皮して2令幼虫になります。
写真:国産カブトムシ初令幼虫
頭が茶色くなった初令幼虫です。
■2令幼虫
脱皮して2令幼虫になると、頭幅が初令に比べて大きくなります。最初は頭でっかちに見えますが成長すると体も大きくなります。2令幼虫期間は約1ヶ月くらいです。
写真:国産カブトムシ2令幼虫
2令幼虫です。
■3令幼虫
孵化した時期にもよりますが冬になる前にほとんどの2令幼虫が3令幼虫へと脱皮します。この頃の成長率が幼虫期間の中で一番高く、エサもたくさん食べるので1ヶ月もするとケースが糞でいっぱいになります。マット表面に糞が目立ってきたらマット交換をしてあげましょう。マット交換といっても全部交換はマットがもったいないので、うちでは園芸用のふるいを使って糞とマットを選り分けます。そして減った分だけマットを追加するという具合です。
写真:国産カブトムシ3令幼虫
3令幼虫です。

   
■雌雄判別
この頃になると幼虫の雄雌の判別ができるようになります。方法は幼虫のおなかの”V”字のあるなしを確認することで判別できます。”V”字がある方が雄、ない方が雌です。もう一つの判断の目安として体の大きさを見ることです。雌よりも雄のほうが大きい傾向があります。ただし、中には例外もあります。

雄♂
写真:国産カブトムシ3令幼虫雄
↓おなかの辺りを拡大すると↓
写真:カブトムシ3令幼虫お腹拡大写真「V字」雄
赤丸の中に「V字」が見えます。雄♂です。
雌♀
写真:国産カブトムシ3令幼虫雌
↓おなかの辺りを拡大すると↓
写真:カブトムシ3令幼虫お腹拡大写真雌
赤丸の中には何も見えません。雌♀です。

寒い冬になると幼虫はほとんどエサを食べずにじっとしています。この間の体重増加はほとんどありません。春になって暖かくなるまでそっとしておきましょう。ときどき様子を見て乾燥していたら霧吹きを使って湿度を調節してあげてください。

春になると、待ってました!とばかりに幼虫たちがもそもそと動き始めエサを食べるようになります。この時期から蛹になるまで、もう一回り大きくなるように糞を取り除き新鮮なマットを与えておきます。蛹になるまではもう少しです。


■前蛹
夏が近づくとカブトムシの幼虫は蛹になる準備に入ります。蛹室という縦長の楕円の部屋を作って蛹になるために備えます。その中でだんだんと体がしわくちゃになって、死んだように動かなくなりますが死んでいませんので心配しないでください。10日前後で蛹になります。
写真:蛹室の中の前蛹の幼虫
前蛹状態の幼虫です。
■蛹
蛹になると動くのはお尻だけです。ペットボトル飼育で蛹室を見えないところに作ってしまっても蛹になっているか知ることができます。その方法はペットボトルを少し傾けてみて中からコトコトとお尻を振っている音がしたら蛹になっている証拠です。羽化までは3週間から1ヶ月間くらいかかります。羽化前になると体がだんだん黒くなり皮の中にうっすらとカブトムシのシルエットが見えます。この状態になると羽化まで今日か明日というところです。
写真:ペットボトルの側面から見えるカブトムシの蛹
蛹です。
■羽化
羽化したカブトムシはしばらくはじっとしてマット上には出てきません。これは体の中がまだ完全に成長していないためです。成熟するまで1週間から10日ほど土の中でじっとしていますので、出てくるまで静かに見守ってあげましょう。
土の中から出てきたら、餌を食べ始めるのでたくさん餌を用意しておきましょう。雄雌ペアでいればすぐに交尾も始めます。

写真:蛹室で休んでいるカブトムシ雄 写真:蛹室から出てきたばかりのカブトムシ雄
1週間ほどじっとしています。 出てきたばかりの雄。

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