■発毛・育毛外来
一言に脱毛症といってもさまざまなタイプの脱毛症があり、症状や原因もそれぞれです。例えば、男性ホルモンが大きく関与していると考えられている男性型脱毛症、自己免疫の関与が考えられている円形脱毛症、ある種のカビの増殖が原因の一つと考えられている脂漏性皮膚炎に伴う脱毛症、そのほか内分泌異常、代謝障害、感染症、膠原病、薬剤などに起因する脱毛症などがあります。しかし、多くのひとがそれらの診断、原因対策なしに自己判断で市販の育毛剤のみにたより、思うような効果があげられていないのが現状です。脱毛症の治療はまず的確な診断と原因対策から始まります。
●男性型脱毛症
ある会社の調査では、800万人の日本人男性が薄毛を気にしていて、650万人が何かしらの対処を行ったことがあるとの結果を報告しています。今回、すでに世界60カ国以上で使用され、その効果が実証されている世界初の飲む発毛剤フィナステリド(商品名プロペシア)が日本においても厚生労働省の承認を取得し、医療機関で処方できるようになりました。
<フィナステリド(商品名プロペシア)について>
フィナステリドは、本来は前立腺肥大症の患者さんに投与されていた薬ですが、内服中の患者さんの多くに増毛、発毛が認められたことから新たな研究、調査が行われ、その発毛効果が実証された薬です。男性型脱毛症の原因としては、5αリダクターゼという酵素により男性ホルモンのテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変換されますが、このホルモンが男性型脱毛症の原因と考えられています。フィナステリドは、この5αリダクターゼの作用を抑制することによりDHTの合成を抑え、脱毛を防ぎ、発毛を促進することが明らかにされています。海外の調査では90%に抜け毛の進行を抑える効果、あるいは改善効果が認められています。さらに産毛のような細い毛髪ではなく、自然な太さの毛髪の増加が期待できることもこの薬の特徴です。
<ミノキシジルについて>
日本では商品名リアップとして発売され、知名度の高い外用発毛剤です。末梢血管拡張作用による血行促進効果のほかに、最近の研究では毛母細胞活性化作用、男性ホルモン変換酵素阻害作用などもあるとされ、それらの作用によって発毛が促進されると考えられています。ミノキシジルは女性の薄毛にも有効で、日本ではリアップレディ(ミノキシジル含有1%)として発売されています。
男性型脱毛症の治療法としてフィナステリド(プロペシア)とミノキシジルの併用療法が最も有効とされています。当院でもフィナステリドと5%ミノキシジルの併用療法をおこなっていますが、当院処方のミノキシジルにはリアップには含まれていない以下の有効成分も含まれていて、より強い効果が期待できます。また今までのミノキシジルに比べアルコールの濃度が薄いため、肌の刺激も緩やかです。今までアルコール濃度が高いことにより、使用が出来なかった敏感肌の脱毛症患者にも使用が可能になりました。
| <ミノキシジル以外の有効成分> |
| ・アゼライク酸: |
5αリダクターゼ酵素の強力な阻害剤として優れた効果があります。ミノキシジルとの相乗効果として、壮年性脱毛症における頭頂部以外(前頭部の生え際)の脱毛症状にも有効になります。 |
・レチノール:
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単体では、皮膚の角化作用を正常にし、粘膜を保護する作用があります。ミノキシジルと併用することにより、発毛促進因子を活性化させます。 |
| ・アデノシン: |
毛母細胞を活性化させ、発毛促進因子を産出します。 |
| ・プロシアニジン: |
毛の成長のもとになる外毛根鞘細胞を刺激します。 |
<料金表>
| 万有製薬プロペシア 1箱、28日分 |
9,450円 |
| 万有製薬プロペシア 3箱、84日分 |
26,775円(1箱あたり8,925円) |
| 万有製薬プロペシア 5箱、140日分 |
42,000円(1箱あたり8,400円) |
| 5%ミノキシジル+α60ml、1ヶ月分(ミノキシジル単独療法の場合) |
4,725円 |
| 5%ミノキシジル+α60ml、1ヶ月分(プロペシア併用療法の場合) |
4,200円 |
※上記料金には初診料、再診料、消費税がすべて含まれています。(ただし診察のみで薬の処方がない場合は再診料525円がかかります。)
※プロペシア、ミノキシジルは院内処方のため薬局での支払いはありません。
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40才代 治療開始前
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治療開始約8ヵ月後
(プロペシア+ミノキシジル) |
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30才代 治療開始前
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治療開始約4ヵ月後
(プロペシア+ミノキシジル) |
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40才代 治療開始前
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治療開始約4ヵ月後
(プロペシア+ミノキシジル) |
※上の写真のようにプロペシア内服薬とミノキシジル外用薬を併用することによって、より短期間での改善が期待できます。
●円形脱毛症
原因としては、遺伝的素因説、ストレス説、アレルギー説など諸説ありますが、最近では自己免疫説が有力とされています。自然治癒も多い単発型のほかに、多発型、頭髪がほとんど脱落する全頭型、頭髪を含め全身の毛が脱落した汎発型などに分類されます。
<治療法>
1)局所免疫療法(SADBE療法、DPCP療法)・・・頭皮に弱いかぶれを繰り返し起こす治療で、安全性も高く、難治性脱毛症に対する最も有効な治療法です。人によってはかぶれや全身性の皮膚炎を起こすこともありますので注意が必要です。
2)グリチロン、セファランチン、抗アレルギー剤などの内服
3)フロジン液、ステロイドの外用
4)液体窒素冷却療法・・・液体窒素によって頭皮を刺激して血行を改善させる方法です。
5)紫外線療法(PUVA、ナローバンドUVB)・・・有効な治療法ですが、長期照射による発癌性の問題もあります。当院では行っておりません。
6)ステロイド局所注射・・・皮膚萎縮などの副作用もあるため、難治性の小さな脱毛部に行います。
7)ステロイド内服・・・長期投与により全身性の副作用もあるため、他の治療が効かない難治例や重症例に行います。
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SADBE治療開始前
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治療開始6ヶ月後
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