この篇の始めに、雷公は、黄帝に問うて曰う『禁脈之言凡刺之理経脈為始・・・・・願尽聞其道(≪意訳≫経脈の重要性をいましめて、およそ鍼治療の理論は経脈に始まると言いますが、・・・その道をことごとくお聞かせ願います。)』と。
目 次
(((眼 痛)))
1、流注 肺手太陰之脈・・・
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直訳 |
原文 |
備考 |
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起始 |
中焦に起こる |
起于中焦 |
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絡 |
下りて大腸をまとう |
下絡大腸 |
絡:(動詞)まとう、からむ、つながる(連絡) |
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還って胃口を循る |
還循胃口 |
還:ぐるりとめぐってかえる |
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属 |
膈に上り肺に属す |
上膈属肺 |
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肺のつながり(系)の横より (肺より横にのびつながり) |
従肺系横 |
従:(前置詞)〜より。〜から。時間場所の起点。(動詞)したがう、前の者について行く 系:(動詞)つなぐ、つながる (名詞)つながり、つながりを持つ仲間。<解字>「ノ印(引き伸ばす意)+糸」糸をつないでのばす。 横:(名詞)中心線の左右。(動詞)横たえる。 |
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腋下に出る |
出腋下 |
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下りて臑の内を循る |
下循臑内 |
臑:腕の上半分。やわらかい肉の意。 |
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少陰心主の前を行き |
行少陰心主之前 |
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肘内側に下り |
下肘中 |
肘:腕のなかほどを言う。 |
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腕の内側で上の骨の下廉(下の角)にそって循り |
循臂内上骨下廉 |
臂:ヒ、肩から手首に至る腕全体の部分。腕の外側の薄く平らに肉が付いている部分。腕の上半分(肩からひじ)を言うことも。壁と同系のことば。 |
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寸口に入り |
入寸口 |
寸口:腕関節部橈骨動脈拍動部 |
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魚に上り |
上魚 |
魚:拇指丘のふくらみ。魚腹に似るため(橈側から見る)。 |
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魚際を循り |
循魚際 |
魚際:魚の背面と掌の皮膚色の境目。 |
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停止 |
大指(第一指)の端に出る |
出大指之端 |
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支脈 起始 |
その支脈は腕後よりまっすぐに次指(次指)内側に出て |
其支者従腕後直出次指内廉 |
従:(前置詞)・・・より〜する。 腕:手首の付け根。 |
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支脈 停止 |
その端に出る |
出其端 |
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2.是動病 「是動則病、・・・」 これ(手の太陰肺経)が変動すれば則病となり、・・・
肺脤(脹の誤写? 脤:ヒモロギ祭に供える生肉)満膨膨而喘咳、上り(欠)盆中痛む、甚だしきは則両手を交差し瞀(くらい、目がくもってよく見えない。霧ムと同系のことば。瞀乱ボウラン心が乱れる。)、此れ臂厥と為す。
3.所生病 「是主肺所生*病者・・・」 これ、肺をつかさどっている(手の太陰肺経脈)のところに発生する病は、・・・
咳、上気、喘、渇、煩心、胸満、臑臂内前廉痛厥(冷え)、掌中熱、気盛有余則肩背痛、風寒汗出、中風小便数而欠(量が減る)、気虚則肩背痛、寒少気不足以息溺色変、為此諸病。
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 大腸手陽明之脈・・・
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直訳 |
原文 |
備考 |
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起始 |
大指の次指の端に起こり |
起于大指次指之端 |
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循指上廉 |
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出合谷両骨之間 |
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上入両筋之中 |
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循臂上廉 |
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入肘外廉 |
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上臑外前廉 |
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上肩出髃骨之前廉 |
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交会 |
上りて柱骨の会に出でる |
上出于柱骨之會 |
柱骨之會:大椎穴 |
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絡 |
上り下りて、欠盆に入り、肺を絡う |
上下入欠盆絡肺 |
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属 |
膈を下り、大腸に属す |
下膈属大腸 |
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支脈 |
その支脈は欠盆より頸を上り |
其支者従欠盆上頸 |
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頬を貫きて下歯に入り中を還り |
貫頬入下歯中還 |
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交会 |
口を挟むに出でて、人中に交わり |
出挟口交人中 |
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左は右へ、右は左へ行き |
左之右右之左 |
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鼻孔を挟みて上る |
上挟鼻孔 |
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2.是動病 「是動則病、・・・」 これ(手の陽明大腸経)が変動すれば則病となり、・・・
歯痛、頸腫。
3.所生病 「是主津液所生病者・・・」 これ(手の陽明大腸経)は津液をつかさどっており、そのところに生じる病は・・・
目黄、口乾、鼽衄(キュウジク、鼻衄ハナヂ)、喉痹、肩前臑痛、大指次指痛不用。
気有余則当脈所過者熱腫、虚則寒慄(リツ、おそれおののく)不復。為此諸病。
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 胃足陽明之脈・・・
2.是動病 「是動則病、・・・」 これ(足の陽明胃経)が変動すれば則病となり、・・・
洒洒(サイ、セイ、さらさらと水を流して洗う)振寒、善く呻(うめ)く、数欠 (数:回数が多い、欠:あくび)、顔黒、病至れば則悪人與火(人と火を嫌う)、聞木声(木を打ち鳴らす音を聞けば)則タ(テイ、おそれる)然(しかして)驚(おどろき)。心欲動、独り戸を閉め牖(まど)を塞ぎ、而して、甚だしきは、則、高きへ上って歌い、衣服を脱ぎ捨てて走り、賁(フン)響( )、腹脹。
3.所生病 「是主血所生病者・・・」 これ(足の陽明胃経)は血をつかさどっており、そのところに生ずる病は・・・
狂(精神病の一つ、たけり狂い動作が荒々しく常軌を逸した行為)瘧(ギャク、おこり、瘧疾:痎(ガイ・おこり)瘧と総称された寒戦、高熱、発汗などを起こす熱病、マラリアなど)、温淫、汗出、鼽衄(鼻血)、口喎脣胗、頸腫、喉痹、大腹水腫、膝臏腫痛。循る[膺(オウ、ヨウ、うける、胸)乳〜気街〜股〜伏兎〜骭(カン、太い骨のあるむこうずね=頚骨)外廉〜跗(フ、足の甲)上]皆痛む。中指用いられず、気盛んなれば、則、身体の前側がすべて熱し、胃に其(熱)の余分な熱が有れば、則、消穀善飢し、溺(尿)色黄。気が不足ならば、則、身体の前側がすべて寒慄(寒くて震える)し、胃中冷えれば(寒)則脹満す。為此諸病。
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 脾足太陰之脈
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直訳 |
原文 |
備考 |
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起始 |
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起于大指之端 |
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循指内側白肉際 |
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過核骨後 |
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上内踝前廉 |
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上踹内 |
踹(セン、かかと、足+端ハシ、古訓では、コムラと訓ずる。)踵(ショウ、体重がかかる)跟(コン足+根) 足へんでなく月(肉)ならば、腨セン、ゼン、コムラ、ふくらはぎ |
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脛骨の後を循り |
循脛骨後 |
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厥陰の前へ交差し |
交出厥陰之前 |
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膝とももの内前廉を上り |
上膝股内前廉 |
股(コ、もも) |
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属絡 |
腹に入り、脾に属し胃を絡う |
入腹属脾絡胃 |
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膈を上り、咽を挟み、 |
上膈挟咽 |
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停止 |
舌本に連なり舌下に散じる。 |
連舌本散舌下 |
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支脈 |
その支脈は、また胃より別れ、 |
其支者復従胃別 |
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停止 |
膈へ上り心中へ注ぐ |
上膈注心中 |
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2.是動病 「是動則病、・・・」 これ(足の太陰脾経)が変動すれば則病となり、・・・
舌本強ばる、食せば則嘔吐す、胃脘痛、腹脹、善く噫(アイ、あくび)をし、得た後は心地良い(快)、しかし(然)、衰弱した如く身体皆重い。
3.所生病 「是主脾所生病者・・・」 これ(足の太陰脾経)は脾をつかさどっており、そのところに生ずる病は・・・
舌本痛、体動揺不能、食下らず、煩心、心下急痛、溏(トウ、ドウ。大便稀薄。溏泄トウセツ:鶩(ボク、アヒル)泄:水分を多く含んだ下痢。アヒルの糞に似るために言う。)瘕(カ、気が集まって起こる一種の病名。)泄(セツ、もれる、下痢)。水閉、黄疸、臥す不能、強いて立てば股膝の内側が腫れる。厥すれば足の大指用いられず。為此諸病。
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 心手少陰之脈
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直訳 |
原文 |
備考 |
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起始 |
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起于心中 |
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属 |
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出属心系 |
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絡 |
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下膈絡小腸 |
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支脈 |
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其支者復従心経 |
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却上肺 |
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下出腋下 |
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循臑内後廉 |
臑内後廉:上腕部の内後側 |
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行手太陰心主之後 |
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下肘内 |
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循臂内後廉 |
臂内後廉:前腕部の内後側 |
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抵掌後鋭骨之端 |
掌後鋭骨之端:手掌面手根部尺側の豆状骨 |
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入掌内後廉 |
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循小指之内 |
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停止 |
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出其端 |
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2.是動病 「是動則病、・・・」 これ(手の少陰心経)が変動すれば則病となり、・・・
嗌(咽)乾き、心痛、渇而欲飲、是為す臂厥。
3.所生病 「是主心所生病者」 これ(手の少陰心経)は心をつかさどっており、そのところに生ずる病は・・・
目黄、脅*痛(はりきんだ手(力)、両わきから力で挟むさま。脅は両わきからからだをはさむわき(脇)のこと。「胸*」の字を用いず「脅」をつかうのは、胸が締め付けられる痛みの意味か?)、臑(上腕)臂(前腕)内後廉(側)痛み厥す、手掌中熱痛す、此れら諸病を為す。
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 小腸手太陽之脈
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直訳 |
原文 |
備考 |
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起始 |
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起于小指之端 |
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循手外側* |
手外側*:「廉」を使わず「側」としている記述。参照:廉 |
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腕(腕関節、手首)に上り |
上腕 |
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果(下橈尺関節部、尺骨形状突起部のまるい膨隆)の中央に出る |
出踝*中 |
踝* (足のくるぶし)=髁=果(まるい意) |
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まっすぐ上り、臂骨(尺骨)下縁を循り、 |
直上循臂骨下廉 |
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出肘内側両筋之間 |
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上りて、上腕(臑)の外後側を循り |
上循臑外後廉 |
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肩関節(肩解)に出で |
出肩解 |
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肩甲をまとい |
繞肩胛 |
繞(ジョウ、まとう、めぐる)、胛(コウ、かいがらぼね)=肩甲骨 |
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交肩 |
「交肩」肩のどこに交わるのか?=大椎穴:「三陽督脈之會也」≪甲乙経≫、「手足三陽、督脈之會也」≪銅人≫などから考えた場合、肩・肩上が大椎と言える。 |
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絡 |
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上入缺盆絡心 |
「上入缺盆」:大腸経では「上下入欠盆」となっている。 |
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循咽 |
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下膈 |
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属 |
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抵胃属小腸 |
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支脈 |
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其支者従缺盆 |
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循頸上頬至目鋭眥 |
眥=眦(まなじり) |
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停止 |
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却入耳中 |
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支脈 |
その支脈は頬で別れ |
其支者別頬 |
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頬骨を上り |
上 |
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鼻にあたり、目の内眦に至る |
抵鼻至目内眥 |
眥=眦、まなじり |
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ななめにほお骨(顴)につながる(絡) |
斜絡于顴 |
顴ケン、カン、頬骨 |
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2.是動病 「是動則病・・・」これ(手の太陽小腸経)が変動すれば則病となり、・・・
嗌(のど)痛み、頷(あご)腫れ、顧ことができない、肩が抜けるに似る、上腕(臑)が折れるに似る。
3.所生病 「是主液所生病者・・・」 これ(手の太陽小腸経)は液をつかさどっており、そのところに生ずる病は・・・
耳聾、目黄、頬腫れ、頸、頷、肩、臑、肘、臂の外後側(廉)痛、これら諸病を為す
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 膀胱足太陽之脈・・・
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直訳 |
原文 |
備考 |
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起始 |
目の内眥に起こり |
起于目之内眥 |
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額を上り巓に交わり |
上額交巓 |
巓(てん)頭頂。 |
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入りて脳をまとい |
入絡脳 |
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還り出て項に別れ下る |
還出別下項 |
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肩甲骨の内側を背骨を挟み循り |
循肩髆内挾脊 |
肩髆(肩甲骨) |
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腰の中央に当たり(抵)て、入りて背骨(膂)を循り |
抵腰中入循膂 |
抵(テイ)、とまる、いたる。<解字>氏は積み重ねたもの+一印で、堆積物の下底をしめす。:積み重なった脊の最下部で腰に突き当たる意か。 膂(リョ、ロ)、膂骨:脊椎の総称。<解字>旅:旗印のもと隊列をくんだ人々の意。膂:隊列や旅人の行列のように並んだ骨。 |
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絡属 |
腎をまとい膀胱に属す |
絡腎属膀胱 |
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支脈 |
その支脈は腰の中より |
其支者従腰中 |
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脊を挟んで下り、臀部を貫き |
下挾脊貫臀 |
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停止 |
膝窩中に入る |
入膕中 |
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支脈 |
その支脈は肩甲骨の内より |
其支者従髆内 |
髆:かたぼね、平らな肩甲骨のこと。 |
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左右に別れ |
左右別 |
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内に脊を挟み肩甲部を貫き下り、股関節を過ぎ |
下貫胛挾脊内過髀樞 |
髀(ヒ、もも)。樞(スウ、とぼそ、からくり)。髀樞:大腿骨大転子の部位、股関節。または、骨盤外側中央の寛骨臼の部位を指す。「機」とも言う。 |
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ももの外をめぐり |
循髀外 |
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従後廉 |
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下合膕中 |
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以って腓腹筋(踹)内を貫き下り |
以下貫踹*内 |
踹*(セン、かかと、ふくらはぎ)、<唐、王冰註「都玩切足跟也」>とあるが、次に「外踝」の記述があるためここでは腓腹筋と解するべき。 |
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出外踝之後 |
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循京骨 |
京骨:第五中足骨基底部。経穴名。 |
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停止 |
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至小指外側 |
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2.是動病 「是動則病、・・・」 これ(足の太陽膀胱経)が変動すれば則病となり、・・・
衝*頭痛(衝*:つく、ぶちぬけるような勢いで物にあたる。<解字>重は「人+土+東(音符)」からなり、人が地面をつきぬくようにとんと重みをかけること。衝は「行(みち)+重」どんとつきぬける大通りのこと。)、目は脱するに似(眼痛)、項は抜けるが如し、脊は痛み、腰は折れるに似たり、髀(ヒ、もも、大腿骨。髀樞=股関節)が曲げられない、膕は結する如し、踹(ふくらはぎ)は裂けるが如し。是を踝厥と為す。
3.所生病 「是主筋所生病者・・・」 これ(足の太陽膀胱経)は筋をつかさどっており、そのところに生ずる病は・・・
痔、瘧(おこり、参照:瘧疾:急性熱病)、狂、癲疾(参照:巓疾)、頭顖(顖:シンは、顖門=大、小の泉門のこと。頭顖は顖填:テン、泉門が腫れて隆起する、顖陥:泉門が穴のように陥下する、などの病症を言うものと思われる。)頂痛、目が黄く涙が出る、鼻衄、項、背、腰、尻、膕、踹、脚(原文では、月+卻キャク・しりぞく・かえって)みな痛み、小指用いられず。これら諸病を為す。
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 腎足少陰之脈・・・
2.是動病 「是動則病・・・」これ(腎足少陰の脈)が変動ずればすなわち病み・・・
饑(うえ)て食を欲さず、面(顔色が)漆の紫の如く、欬(ガイ、=咳)をして唾に血有り、喝喝(カツ、原文では、「ロ+曷」しかる。大声で怒鳴る。ハッハッとかすれ声を出す。俗に、水や酒を飲む。)しかして(而)喘す(あえぐ、ハッハッと短い息づかいをする。)、坐して、しかして(而)起きようと欲す。目は
3.所生病 「是主腎所生病者」 これ(足の少陰腎経は)腎を主どり、その所に生ずる病は・・・
口熱し、舌乾き、腫れ、上気(肺気の上逆を言うが、腎経脈は肺に入るため上気にも関係すると考えられる)し、嗌*(のど=咽)乾き、および、痛む(原文「上気嗌乾及*痛」)。煩心、心痛(腎経の支脈は肺より出て心を絡う)、黄疸(?)、腸澼(澼:ヘキ、布を平らにのばしてさらして洗う意。腸澼:チョウキ痢疾(水様性の下痢)のこと。参照:痢疾)、脊股内後廉痛、痿厥(手足(腎経であるため特に足)が萎えて力がなくなり、冷えること)、嗜臥(寝ころがるのを好む)、足下熱し(而し)て痛む。此れら諸病を為す。
* 及*:キュウ、およぶ、および、(動)追いつく。そのところ・ときに届く。・・・のうちに。そんなことまで行なう。そこまで物事の範囲を広げる。および(接続詞)AとBとの物事を列挙する意をあらわすことば。
* 咽*:のど(名)つかえた食べ物をのみ下すのど。(動)のみ下す。むせぶ(動)のどにつかえる。<解字>因は人「大」が□印の敷物の上に寝て上から下へと押さえる姿。咽は上から下へとぐっと押さえてのみ下すこと。印(上から下へ押す)と同系のことば。呑:ずっしりとした物をかまずにのみ下す。飲:液体をのむ。
* 嗌*:のど(名)狭く、つまる形をしたのど。咽喉。むせぶ(動)狭いのどにつかえる。<解字>
4.診断治療 ・・・省略・・・
1、流注 心主*手厥陰心包絡*之脈・・・ (心が主どる手厥陰心包絡の脈は・・・)
心主*:経脈篇の他の経脈の書き出し部分では、所属臓腑名につづいて経脈の属性となるが、心包経では「心包」ではなく「心主」と記述される。《素問・霊蘭秘典論第八》に『心者君主之官也。神明出焉。』とあり、「心主」の表現が「君主の尊称」のように思われがちだが、本来ここには手の厥陰の脉の所属臓腑名が来るべきところである。文中に「属心包絡(心包絡に属す)」とあることと、書き出し部分で「心主」につづき「手厥陰心包絡之脈」とあることから、「心包」自体が臓腑ではなく「絡脉」であり、それを管理する(主どる)臓腑が「心」であると解する。また、証候名記述の個所では、他の陰経脈が所属蔵腑名であるのに対し「・・・是主脈所生病者・・・」(これ脈を主どる)と記されており、≪素問、宣明五気篇第二十三≫や≪霊枢、九針論篇第七十八≫では『心主脈』であるので、心包(絡)は心と一体のものと考えられる。参照:心包・ 五臓「心」
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直訳 |
原文 |
備考 |
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起 |
胸中に起こり |
起于胸中 |
胸中から心包絡に「出る」では、胸の中に心包絡自体もあるのであるから、「出る」ではなく「入る」でないと不自然である。文脈全体を理解する上では、「胸中」とは正確には「心中」ではないかと思われる。心が主どっていることからも、説明がつくように思う。また、「是動則病・・・満心中憺憺*大動・・・」の解釈からも単に「胸中」ではなく、心そのもの中「心中」と直接連絡しているものと考えられる。ただし、足少陰腎経の流注を受けて本経脈は起こるが、腎経流注の最終は「絡心注胸中」と、心に連絡した後胸中へその気を注いで終わるため、胸中からも気を受けて起こらなければならない。胸中に起こり、いったん心を経由し、心包絡に出ると考える。心と心包は一体と考える。など? |
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属 |
心包絡に出でて属し |
出*属心包絡 |
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絡 |
膈に下り三焦を歴絡し |
下膈厯絡三焦 |
厯:レキ=歴:(動)へる、並んだ点を次々と通る。「厯絡三焦」とは、上焦、中焦、下焦を次々と絡う(めぐる)。 |
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支 |
その支は胸を循り |
其支者循胸 |
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脇*の下方三寸に出て |
出脅*下三寸 |
*脅:からだを両わきから挟む「わき」のこと。日本では、はさむ動作やおびやかす意を「脅」と書き、わきという名詞を「脇」と書くが、脅=脇の同類語。わき、わき腹。わき骨。脇腹部の側面。 *腋:わき、胸を挟んで左右あるわきのした。わきの下の柔らかい皮。わきに手を入れて支える。=掖エキ(同)。<解字>「亦」エキの原義は、人の両わきの下を点で示した指示文字。同じものがもうひとつある意をふくむことから、「もうひとつ、・・・もまた」の意に使われるようになった。このため、夜{夕(三日月)+亦}「昼を挟んでその両わきにある夜の意」に肉月をつけ、胸をはさんで左と右に同じものがもうひとつあるわきをあらわす。 |
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上りて腋下にあたり |
上抵腋*下 |
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臑(上腕)内側を循り |
循臑内 |
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太陰(肺経)と少陰(心経)の間を行き |
行太陰少陰之間 |
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|
肘の中へ入る |
入肘中 |
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臂(前腕部)へ下り |
下臂 |
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両筋の間を行き |
行両筋之間 |
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手掌の中に入り |
入掌中 |
|
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循中指出其端 |
|
|
支 |
|
其支者別掌中 |
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循小指次指出其端 |
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