離婚 慰謝料相場とは・・・?

〜 コレだけは押える!離婚の基礎知識 〜




--- もくじ ---
離婚 慰謝料とは…
慰謝料にも相場がある…!?
離婚 慰謝料の算定基準となる主な事情とは…?



■ 慰謝料とは・・・


まずは、慰謝料とは何かという基本的な部分についての最低限の法知識を身に付けてください。

民法では、慰謝料について、このように書かれています。

若干、語弊がある言い方かもしれませんが、分かりやすく説明すると、要は精神的・肉体的苦痛によって他人を傷つけた者は、その代償として、お金を払って埋め合わせをしなさいというものです。

つまり、言い方は悪いですが、「慰謝料 = 金銭」と考えて下さい。
他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定(← 不法行為のこと)により損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に対しても、その賠償をしなければならない。


【民法第710条 財産以外の損害の賠償】

もちろん、お金がすべての問題を解決してくれるというものではありません。

ですが、離婚を突きつけられたことによる精神的苦痛をはじめ、離婚後に待ち受けている経済的自
立等の様々な面を考慮すると、今後、生活をする上で、お金が離婚による苦痛・困惑を和らげるも
のと位置づけられるのも、また事実です。

離婚によって発生する慰謝料とは、生命や身体、名誉や貞操などを侵害した不法行為を働いた夫
(あるいは妻・不倫相手など)が、配偶者に対して支払う金銭ということを、まずは理解しておき
ましょう。



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■ 慰謝料にも相場がある・・・!?


慰謝料って、どのくらい取れるの・・・?

妻に浮気がばれたが、慰謝料の相場って、いったいいくら・・・?

といったように、離婚間近の夫婦にとって慰謝料は、とても重要で切実な問題です。

先にも述べたように、慰謝料とは、不法行為を働いた者が、相手(配偶者)方に支払う金銭のこと
を意味しますが、不法行為というものが、これまた曖昧で抽象的な表現を用いているため、浮気が
原因なら100万円、暴力が原因なら200万円・・・といった風に、個々の具体的不法行為の内容によ
り、慰謝料の額が法律で明確に決められているわけではありません。

特に、離婚原因として最も多い「性格の不一致」ということにでもなれば、様々な要因が複雑に絡
み合ってくるため、慰謝料の算定もケースバイケースと言わざるをえません。

すると、離婚による慰謝料は、いったいどのようにして決められているのか?という疑問が湧いてくるかと思いますが、明確な算定基準はないものの、過去の司法統計年報や、離婚に至るまでの原因や内容などの諸事情を考慮することで、ある程度、慰謝料の相場というものを算定することが出来ます。

※ 様々な問題が複雑に絡み合った結果、離婚に至ることが一般的なので、以下に示す表は、あくまで目安として受け止めておきましょう。

なお、離婚によって生じる慰謝料と財産分与は、本来、別物なので、夫婦双方に不法行為があった場合には、原則として、相手方に慰謝料を請求することはできませんが、財産分与は請求することが出来ます。




■H16年版司法統計年報 調停離婚・24条審判と財産分与の支払額別離婚期間 一覧表■
 
離婚期間

うち財産分与の取り決め有り

100
万円
以下
200
万円
以下
400
万円
以下
600
万円
以下
1,000
万円
以下
2,000
万円
以下
2,000
万円
算定不能
総額が決
まらず
総数(件数)
25,125
7,650
1,974
1,108
1,341
662
596
504
255
1,106
6ヶ月未満
224
34
20
11
2
1
6ヶ月以上
687
106
74
15
12
4
1
1
2
1年以上
1,883
365
213
79
41
5
8
3
1
15
2年以上
1,922
414
205
84
70
19
7
4
1
24
3年以上
1,940
453
188
86
93
23
17
4
6
36
4年以上
1,602
421
177
90
68
21
18
7
3
37
5年以上
1,544
396
118
78
88
20
24
11
4
52
6年以上
1,287
363
103
60
72
36
23
16
3
50
7年以上
1,306
387
111
78
60
41
22
10
5
60
8年以上
1,199
358
100
53
65
38
25
22
2
53
9年以上
1,078
314
70
47
70
23
30
20
5
49
10年以上
1,021
318
80
44
68
28
29
16
3
50
11年以上
842
267
46
38
53
26
28
21
4
52
12年以上
809
249
58
42
36
23
29
14
7
40
13年以上
685
202
41
23
39
17
27
10
6
39
14年以上
566
199
51
27
35
15
20
10
4
37
15年以上
670
210
35
36
39
17
19
14
5
45
16年以上
577
177
32
24
25
22
19
21
2
32
17年以上
51
179
34
11
33
20
26
11
12
32
18年以上
488
170
29
19
35
21
21
14
6
25
19年以上
432
170
15
20
34
20
14
20
10
37
20年以上
1,646
724
87
77
131
86
97
80
33
133
25年以上
2,201
1,172
87
66
172
138
192
180
132
206
不詳
1


■ 慰謝料算定基準 ■
                                  【単位:万円】
婚姻期間
1年未満
1〜3年
3〜10年
10〜20年
20年以上
責任軽度
100
200
300
400
500
責任中度
200
300
500
600
800
責任重度
300
500
700
900
1,000

※参考文献:「慰謝料算定の実務」千葉県弁護士会編より抜粋



■ 慰謝料の算定基準となる主な事情とは・・・?


慰謝料の相場を把握しておくのもそれなりに必要なことですが、夫婦間で争いになった場合、結局
のところ、最終判断は裁判官の自由裁量にゆだねられてしまいます。

また、離婚に伴う慰謝料は、財産分与に含めた形で支払われるのが一般的です。

そこで、ケースバイケースではありますが、算定の際、重要視される主な事情をいくつかまとめて
おくので、参考にしてください。





・離婚に至った原因や動機、不法行為の度合い(浮気が日常的に行われていた…など)
・精神的な苦痛の程度
・資産状況
・生活能力
・年齢、職業、収入、社会的地位
・結婚、別居期間



なお、よくテレビなどで芸能人のだれだれが、億単位の慰謝料を払ったなどという報道がなされ、
「それなら私も…」と思われる方がいるかもしれませんが、彼らは特殊なケースと思ってくださ
い。

各メディアの報道の仕方にも問題があるかと思いますが、報道されている内容は、慰謝料プラス財産分与を含んだ総額での金額である場合が少なくありません。

財産分与とは、夫婦2人が今まで築き上げてきた財産を清算することを意味しており、慰謝料とは別個の考えに基づいているものであって、不法行為の有無に関係なく分配するのが基本です。

最近では、精神的苦痛に対しての金銭的評価が上向き傾向にあるようですが、それでも一般サラリーマン家庭における離婚による慰謝料の相場は、100〜300万、多くても400万前後であると考えられます。





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