Onepoint

風景スケッチの描き方をこの1冊にまとめました

風景スケッチに出かけ、描くものを選ぶことから
下描きの考え方、水彩の塗り方がうまくできるよう
になるアイディアやコツを、著者自身と、著者の
持つ水彩講座の生徒さんたちの体験をふまえな
がら、できるだけ実践に役立つようにわかりやすく
まとめました。

出版社からのコメント
初心者の、「わからないのはココ!」をとことん集めて
、解き明かしました。下描きは、どこから描くか、
どこまで描くか? 5つの塗り方から選んで描く。
樹木や建物を上手く描く方法。主役の選び方。
描きやすい画材など。 あなたの「うまくいかない」はどこ?
 スケッチのコツがひと目でわかる。下描き、塗り方
、遠近法、色の選び方、知りたい基本をらくらく検索。


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「透明水彩で楽しむスケッチ日和」
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福井良佑 画

この絵は3号のスケッチブックに1時間程度で描き上げたものです。
ご覧のように強い日差しででコントラストがはっきりしていますが、
こんな時は意外と描きやすいものです。 色の濃いところはしっかり
着彩し、明るいところは紙の白さを利用しほとんど描かなくていい
からです。

「レストランのある路・ベネチア」 (水彩・鉛筆 24×17cm)

ベネチアは細い道や運河が迷路のように張り巡らされていたり、
古い民家やお店が密集していたりと、いわばスケッチの宝庫です。

この絵は街角のピザレストランを描いたものですが、左側のレンガ
造りの家・中央の緑・右側の影の形が思わず絵心をそそります。

1
  •  画面の中で基準となる線(大事な線、目立つ線ということです。)はピザ屋の屋根でしょう。屋根と自分の目の高さがちょうど同じ位だからです。大まかな輪郭線を鉛筆で薄くなぞるように描きます。(かなりパースがきつい構図ですが、コツとして自分の目の高さを基準にします。目の高さと同じぐらいでしたら平行に、高ければ左上がりに、低ければ左下がりにします。)
2
  • 大まかな輪郭線にしたがって細部を描き込んでいきます。(濃さBの鉛筆を少し尖らせて使います。)
3
  • 線をある程度描き込んだら、右下に水色の影を着彩(ウォッシュ)してみます。
  • 水彩には、どの部分から着彩するという決まりは有りません。私の場合 着彩しても支障のない箇所や、簡単なところから描くようにしています。
    •                                             
4
  • 手順3のように2箇所ほど着彩すると、全体のバランスや雰囲気が分かり、描きやすくなります。ここで思い切って画面の一番濃い部分、ピザ屋の店内、建物の窓などを着彩します。(実際の色は黒こげ茶色をしていましたが、水彩の美しさを出すために、あえて青紫系の色(紫+ウルトラマリン+ローアンバー)を使います。)
  • 濃い部分を着彩すると、今度は中間(の濃さ)色を描きたくなります。中央の緑(樹木)も同系のブルーで大まかに着彩します。(この時あまり細部にこだわらず、大きなかたまりとして捕らえ下さい。最初から細かい葉を描いてしまうと、後で収集がつかなくなります。
5
  • ブルーばかり使って着ましたので、続いて赤茶やオレンジなどの暖色系の色を使います。レンガの壁を薄い赤茶色(ライトレッド+イエローヲーカー+ローアンバーを水で薄く溶く)で着彩します。(この時も細かいレンガにはこだわらずおおきな面として捕らえてください。レンガの感じは最初に描いた鉛筆の線が効いていますので大丈夫です。)
  • 石畳の影、樹木の陰をブルー系の色(ウルトラマリン+ビリジャン+ローアンバー)。(コツとして影の中の部分は同系のブルーでまとめた方が自然です。)
  • 樹木の明るい部分を薄い黄みどりで塗ります
6
  • 細い筆で樹木の細部を着彩します。(影の中はそれほど描きません。暗いところと明るい部分の境目を丹念に描くとぐっとリアルになります。)
  • レンガの質感を出すために薄い赤茶(ライトレッド+ローアンバー)や薄いオレンジ(ライトレッド+イエローヲーカー)などの微妙な色を塗り分けます。他にも全体に色味をつけて完成です。

このページは私の水彩画を描き始めから完成まで紹介を順を追って説明しています。

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