覇王愛人(3)

 へっぽこマフィア・白虎会の事務所。会長のイーサン・ヤンの元にお客さんがやってきました。現れたのはなんと麗蘭。
「ほう……これはこれは…黒龍の婚約者とウワサされる麗蘭嬢ではありませんか…
場所をお間違えではないですか?ここは白虎会ですよ…」
「……お願いがあってきましたの」
「私に?」
「黒龍を…殺してほしいのっっ」

 いきなりとんでもない事を言い出す麗蘭ですが、イーサンはまともに取り合おうとはしません。
「これはまた…何を言い出すかと思えば…」
「あたくし本気です!!あの人さえいなければこんな気持ちには…
あの人があたくしを苦しめるっっ」
「シットか…自分が一番愛されてると思い込んでいた…
プライドの高いお嬢様が思いつきそうな事だ…
それで?黒龍を殺した報酬は何だ?」

 報酬は自分の身体で…と迫る麗蘭ですが、それを聞いたイーサンは大笑い。「この私が黒龍のお下がりの女なんか抱くか(゚Д゚)ゴルァ!とハナで笑われちゃいました。
「これだからいいとこ育ちのお嬢さんは始末におえない
マフィアの怖さを知らないから、こんなところにのこのこ一人で現われる」

 と、ここでいきなりイーサンが麗蘭の腕を捕まえて、制服を引きちぎりにかかります。露出する麗蘭のブラジャー。
「あっ…なにをっ、あたくしとの約束はまだ…」
「黒龍が抱いた女だ、さぞかし高く売れるだろう…
こんな体を黒龍だけのものにしておくには勿体ない…お楽しみはみんなで分け合うものだ」

 そしてイーサンは麗蘭を夜の店にでも売り飛ばそうと考えたのか、部下に麗蘭を調教するように指示。麗蘭はそのまま部下にどっかに連れて行かれちゃいました。
「なにするの!?やめてっ、いやっ、放してっ、いやあああっ」
 つーか、何しに出て来たんですか麗蘭は。これじゃただのアフォじゃん。しかしここから彼女の転落人生が始まっちゃうのです。ちーん。
 さて、麗蘭がいなくなった部屋で、イーサンは火のついタバコを黒龍の写真にぎゅっと押し付けます。ちなみにこの写真は来実が捕まったときに見せていた、黒龍がリズとホテルで抱き合ってるシーンの写真です。
アンタまだ持ってたのかその写真(w
「黒龍を殺せだと?笑わせやがる、私は誰の指図も受けない
黒龍を殺すのはこの私だ…」
 
高校生の四天王にビビってる分際で、態度だけはデカいですなあ、この偽ラルフは(w

 さて。来実は学校の教室でガイドブックらしきものを真剣に読んでいます。
「来実ィ…何真剣に見てるの?」
「香港まるごと体験ガイド!黒龍さんが今度香港を案内してくれるって言うから」
 来実はパンダを見るんだとか、絶叫マシンに乗るんだと、一人ですっかりはしゃいでいます。
「ふーん、パンダねぇ…」
 そんな来実に対して黒龍は照れています。火龍と風龍はそんな黒龍にすっかりシラけムードです。
「見るのか?パンダ…」
「まあ…約束したからな」
「乗るのか?絶叫マシン…」
「………何が言いたい」

 ガイドブックとにらめっこしながら、どこに行こうか迷ってる来実。そんな彼女に黒龍は「ガイドブックなんか頼らずに俺だけ頼ってろ」と言うのでした。
「黒龍もずいぶん甘くなったわね、こんな調子でこの先大丈夫なの?」
 しかし黒龍は麗蘭が無断欠席している事が気になるのか、二人に調査するように指示します。
「こういう時も隙だけは見せない人だな…」

 その夜。なかなか家に帰ってこない娘の心配している麗蘭パパン。すると突然メイドの悲鳴が聞こえてきました。かけつけてみると、自宅前に「俺の身体はボロボロだあ!」ってカンジの麗蘭が、放置プレイ状態にされておりました。
「こ…これは…麗蘭、一体何がっ…」
 よーく見てみると、倒れている麗蘭の腕に、龍王社の紋章が入ったバンダナらしきものが撒かれているのを発見します。おそらくは白虎会の連中が龍王社がやったように見せかけるために撒いたものなんでしょうけど、
こんなバンダナどこで売ってるんですかー?
 放心状態の麗蘭。やがて意識が戻り始めますが、
3人の男に囲まれての駅弁レイープが脳裏をよぎって、「いやあああっ」と叫んでます。まあ自業自得だけどな。
「黒龍、よくも…よくも…私の娘をこんな目に…殺してくれる!!」
 愛する娘をボロボロにされて、
やたら迫力のない妙に若々しい顔で怒り心頭の麗蘭パパン。黒龍をムッコロそうとやる気満々です。つーか、あそこまであからさまに龍王社の紋章が入ってるブツを身につけてることを少しは不自然に思えよアンタ(w そして、麗蘭パパンは部下にこう指示します。
「おいっ、殺し屋を雇え!!金はいくら遣っても構わん!!
世界一腕の立つ奴だっ!!」

 この「世界一腕の立つ殺し屋」ってフレーズをよーく覚えておきましょう。
この後爆笑必死ですから(w

 そして…。来実と黒龍はホントに香港の町を案内すると言う名目でデートしていました。当然周りに部下なんていません。まさにふたりっきりです。
(ずっとこの日を楽しみにしてた、だって黒龍さんとデートが出来るんだもん、だけど今は不安
黒龍さんは普通の人じゃない、香港マフィアの頂点に立つスゴい人
誰もがその地位を狙ってる、街を歩くだけだってどんな危険があるか分からない
それなのに、あたしのためにこんな日を用意してくれて…
黒龍さんにもしものことがあったら、あたし―――…)

 そんな不安な気持ちでいっぱいの来実の手をぎゅっと握って「散歩でもするか」と言葉をかける黒龍。来実は黒龍の手から伝わる自身と強さに甘えて、今日はデートをおもいっきり楽しむ事にしました。

 赤柱(スタンレー:土産物屋がたくさんある香港のリゾート地のひとつ)にあるお店で買い物。来実の目に50HK(香港)ドルの値がついた、ひとつのお茶セットが止まります。このとき
「だっちゅーのポーズ」を取っている来実の乳が不自然に縦長に強調されており、なんだかとっても不気味です。まるで画太郎先生の漫画に出てくるババアの垂れ乳みたい…は言い過ぎにしても、スゴい垂れ乳です。萎え。
「わあっ、かわいいお茶セット、すごいすごい、このセットでこの値段!?安ーいっ」
 50HKドルだと日本円にに換算したとして、約700円ちょっと。たしかにずいぶん安いのですが、頭がポカーンな来実のことですから、
50HKドルを50円と勘違いしている可能性も否定できません。まあいずれにせよ金を出すのは黒龍なんだから、来実が金の心配をする必要はないんですけどね(w
 というわけでお茶セットを購入。買い物をしている時に来実が黒龍の名前を出したものだから、店員さんはビックリ。
店員A「黒龍って、あの龍王社の黒龍!?」
店員B「まさか!!こんなところにおつきの人もいないで来るわけないでしょ!?
それに…あんなに若くてカッコいい、やさしそうな人がマフィアなわけないよ」
 しかし、この店員の会話を物陰からこっそり聞いていた一人の怪しい男がいました…。
世界一の殺し屋「あいつが黒龍か…」
 麗蘭パパンが雇った「世界一腕の立つ殺し屋」が黒龍の暗殺を目論んでいたのでした…。

 そしてこの後ふたりは遊園地へ。絶叫マシンを楽しんだあと、遊園地の中を歩いていると、黒龍は何者かの気配に気付きます。すると…。
「来実…のど乾いたろ、なんか買ってきてやるよ、ちょっとここで待ってろ」
 黒龍は来実をその場に残して、飲み物を買いにいきます。ひとりになった黒龍に対して、先ほどの殺し屋が、黒龍を暗殺しようとライフルの照準をあわせています。
「あんな男が黒社会のトップだと?
マフィアを顔で選ぶ国なのか?香港マフィアもたいしたことねえな」

 この漫画を読んだ人のほとんどがそう思ったであろうセリフを代弁する殺し屋。
うんうん。アンタの言う通りだよ(w
「まあいい…俺は頼まれた仕事をやるだけだ、ちょろいもんだぜ」
 やがて黒龍の頭に照準をあわせた殺し屋が、ライフルの引き金に手をかけます。


明らかにまゆたんが間違った知識で描いてるのかが丸分かりなシーン

 どうしてアサルトライフルを肩に担いでるんだとか、スコープもないのでどうして照準が出てくるんだYO!とか、突っ込みどころ満載なシーンですが、まゆたんワールドでは彼が世界一の殺し屋なのです。そういうことで勘弁してやってくださいまし。
 そして黒龍の顔面にスコープの照準を定めてこう言い放ちます。
「死ね、黒龍…」

 果たして「自称・マフィアの申し子」黒龍は、あっさりと殺し屋の凶弾に倒れてしまうのか?というところで、つづく。
 香港の街を案内すると言う名目で、部下もつけずにデートに出かけた来実と黒龍。しかし麗蘭パパンが雇った「世界一腕の立つ殺し屋」が黒龍の命を狙っていました。遊園地の中で黒龍が一人になったところを狙って、殺し屋はライフルの照準を黒龍に合わせるのでした。

 引き金に手をかける殺し屋。しかしその瞬間、黒龍は人ごみの中に紛れ込んでしまいました。

「チッ、通行人が邪魔で撃てやしねぇ!!」

 
ええ――っっ!?世界一の殺し屋なのに!?通行人など物ともせず、ターゲットを殺るのがプロだろーが!どうやらこの殺し屋、世界一どころか、かなりのヘッポコ殺し屋さんみたいです(w
「まあいい…チャンスはいくらでもある、場所を移して狙うとするか」
 こうして「世界一腕の立つ」殺し屋は狙撃ポイントから立ち去ります。黒龍は立ち去ったあと殺し屋のいた方向に顔を向けて
「ヘタクソ」とひと言。うん、全くその通りだよ。初めてこの漫画で黒龍に共感できましたよ(w それともこの発言は、明らかに銃のことを知らないで描いているまゆたんのへボっぷりに対して言ってるんでしょうか?だとしたらものすごい自虐的だなあ(w

 そんな黒龍が飲み物を買って来実の元にもどってきました。飲み物を飲みながらちょっとその辺の原っぱで休む事にします。
「それにしても香港は暑いねーっ」
「香港は亜熱帯気候だからな」
(だけど…暑いのは香港のせいだけじゃない、黒龍さんがそばにいるから…)
 ああそうですか。もう勝手にしてくれよって感じですが。すると暑がってる来実に対して黒龍がいきなり飲み物をぶちまけます。
「これで少しは涼しくなっただろ、安心しろ、俺のはミネラルウォーターだ」
 そしていきなり来実を押し倒して、来実の身体についた水滴を舐め取り始めました。
「あっ、だめっ、みんな見てるかも…」
「のどが渇いた…飲ませろよ」
(何も考えられなくなっちゃう…黒龍さんの舌が体中に絡みついて、あたしっ)
 またしても公共の面前で真っ昼間から盛っている二人。遠くから殺し屋が気配を殺してその様子を観察しています。すると殺し屋の携帯から着信が。どうやら麗蘭パパンからのようです。
「はい…ああ、黒龍の様子?女とイチャついてるぜ、全くの丸腰でつまんねェ、スキだらけだぜ」
 まあ黒龍は黒龍で、殺し屋の気配に気がついたらしく、来実に盛りながらも、脚に隠してあった拳銃をそーっと取り出して、いつでも撃てるように体勢を整えてはいるんですけど、殺し屋はそんなことに全く気が付いちゃいない様子。
「いいから早く殺せ!!お前にいったいいくら払ったと思ってるんだっ」
 余裕ぶっこいてなかなか黒龍を狙撃しない殺し屋に郷を煮やして、さっさと殺せとせかす麗蘭パパン。殺し屋はやれやれだぜといった表情で電話を切ります。
「はいはい…ったく、じじいはせっかちで困る…
せっかく楽しませてくれると思ったのに、ただの女好きじゃねえか…ガッカリしたぜ黒龍」


 そうこうしているうちに、黒龍が来実の水滴を舐め終えたようです。
「この程度じゃ俺の渇きは癒えないが…まあいい、そろそろ行くか…」
 来実の身体についた水滴をひとしきり舐め終わると黒龍は立ち上がってどっかに行こうとします。来実も追いかけようとしますが…。
「そのかっこで?いやらしいやつだな」
 エロさ全開の笑みを浮かべながらニヤつく黒龍。彼に舐められまくったことにより来実の服はスケスケに。下着が見えちゃってしまっていたのです。
「そこで待ってろ、すぐもどってくる」
 動けない来実を置いて、黒龍は一人でどっかに行ってしまいました。
(ひどいよ、こんなカッコにしてどこか行っちゃうなんて、動きたくても動けないじゃない)

「おっ、やっと1人になりやがった…」

 黒龍が1人になった所を見計らって、再び殺し屋が黒龍をムッコロそうと、ライフルの照準をあわせます。

「一発でしとめてやるぜ!!心臓か?つまらんな…」
 最初は背を向けている黒龍の心臓部分に照準を合わせますが、すぐさま後頭部に照準を変更。
お前ヘタッピなんだから、わざわざ的の小さい頭なんか狙うなよ(w
「ここだ…そのキレイな顔をフッ飛ばしてやる!!」
 引き金に手を伸ばし、力を込める殺し屋。そして…。

バーン

 遊園地内に響き渡る銃声。慌てて銃声のあった方向へかけつけた来実がそこで見たものは…。
「待ってろと言っただろ、来実…」
 こめかみに龍のアザが浮かび上がった黒龍が銃を構えて突っ立っていました。どうやら殺し屋はあえなく返り討ちにあってしまったようです。
ダメじゃん(w
そして黒龍はとどめをさすべく、腕を撃たれてうずくまっている殺し屋に銃口を向けます。
「通行人を気にして撃たなかったのが命取りだったな、お前の甘さが死を招くってわけだ」
そして引き金を引こうとした瞬間、ここで来実が止めに入ります。
「やめて!!黒龍さんダメッ、人殺しはダメッ!!」
 以前、来実の目の前で純情チンピラを射殺されたときだって、
あんた、気にせずさかってたじゃん!何を今更。
 と、そこへ龍王社の車が現れます…って、
遊園地内に平然と入ってくんなー!
 黒龍は部下たちに来実を家に返すように指示します。当然来実は一緒に行こうとしますが、黒龍の部下に止められてしまいます。
「黒龍さんっ、いや……あたしも一緒に…」
「来実…俺はもう引き返せない」
 こう言い残して黒龍は別の車に乗り込んで、走り去ってしまいました。帰りの車内で来実は…。
(あたし…何やってるんだろう
黒龍さんが危険に晒されてるって気付きもしないで、デートだなんて浮かれたりして
わかってる、わかってるんだ、普通の恋人同士みたいには振舞えないってこと
あたしが好きになった人はマフィア、でもそれを思い知らされるのはつらい!!)


 そしてその夜…麗蘭パパンの家に黒龍が現れます。てっきり雇った殺し屋が始末してくれていると思っていただけに、黒龍の顔を見た麗蘭パパンは驚きの表情を隠せません。
「幽霊にでも会ったかのようですね…
今日はお聞きしたいことがありまして…この男を御存知ですか?」

 そう言って黒龍から見せられた写真に写っていたものは、むごい殺され方をされた殺し屋の変わり果てた姿でした。
「うっ…オエッ、こんなむごい殺し方…」
 グロ画像に耐性の無い麗蘭パパンは、気分が悪くなって吐き気をもよおしてしまいました。
「この男…死ぬ前にあなたの名前を言いましてね。お知り合いなのではと思いまして…」
 どうやら殺し屋は、雇い主である麗蘭パパンの事をあっさりゲロっちゃったみたいです。
この根性無しが!!お前世界一腕の立つ殺し屋じゃなかったんかと。依頼人の事しゃべるくらいなら、無駄に拷問受けていないで、おとなしく死んどけクソッタレ―――!!!こんなヘッポコ殺し屋を雇ってしまった麗蘭パパンには心から同情します。
「そうだ…私が頼んだ…黒龍を殺せと私が頼んだんだ!!」
「恩を仇で返す気ですか?あなたの会社に龍王社がどれだけ貢献しているか…」
「それはこっちのセリフだ…娘をあんな目に合わされた親の気持ちが分かるか!!
とぼけるつもりならここに行ってみるといい!!
娘は変わってしまった、私の大切な美しくて気高い娘がっ…

 身に覚えの無い黒龍に、麗蘭パパンは一枚のメモを渡します。
「いずれにせよ龍王社は裏切り者を許さない
明日の新聞はあなたの貿易会社のスキャンダルが一面を飾るでしょう」


 ショボーンとしている麗蘭パパンにそう言い残して、メモを頼りに黒龍がたどり着いたのは、一軒の売春宿でした。客引きの兄ちゃんに連れられるままに中に入って行くと、そこにいたのはスケスケのランジェリーを身にまとった麗蘭の姿が。白虎会に売り飛ばされたのか、自らの意思で売春婦になったのかは分かりませんが、麗蘭はここで人気ナンバーワンの娼婦になっていたのです。麗蘭は黒龍の姿を見るなり、いきなり抱きついてきて…。
「黒龍、嬉しいっ、来てくれたのね
あたくしを抱きに来てくださったのね、あたくしを買ってくださるのね」

「麗蘭…お前っ」
「お安いですわよっ、あなたのお好きに抱いてくださって結構です、言うことは何でも聞きますわ
ねえ…あたくしを買ってください、あの頃のようにあたくしを抱いてっ、ねえ黒龍!!」

 自分を買ってくれと必死にアピールする麗蘭。今まではタダで抱かれてたくせに、金をせびるとは麗蘭も商魂たくましいですなあ(w 迫ってくる麗蘭を黒龍はぎゅっと抱き寄せます。
「何があった、麗蘭…」

(遅いな…黒龍さん、なんだか……胸騒ぎがする―――…)
 来実は妙な胸騒ぎを覚えながらも、黒龍が帰って来るのをじっと待っていたのでした…というところで、つづく。
(早く…帰ってきて…黒龍さん……)
 黒龍の帰りを今か今かと待ち続ける来実。出、その黒龍は売春宿で麗蘭とバッタリ出会ってしまっていました。
「出るぞ」
 黒龍は麗蘭に自分のコートをはおわせると、手を引いて売春宿から連れ出します。当然客引きの兄ちゃんが
「ウチの大事な商売道具勝手に持ち出すんじゃねえよ(゚Д゚)ゴルァ!と止めに入りますが、黒龍は客引きの兄ちゃんに札束を放り投げて…。。
「この女を買い取る、足りなかったら龍王社に俺を訪ねて来い、俺の名は…黒龍だ…」

 こうして麗蘭をお買い上げになった黒龍は、来実の待つビクトリアピークのマンションではなく、浅水湾(レパルスベイ)の自宅へと向かいます。
 自宅に到着した黒龍。来実に「今日は帰れそうも無い」と電話を入れると、部屋にガウンを着た麗蘭が入って来ます。
「今日はもう遅い、ゆっくり眠るといい 何があったかは聞かないでおこう
ただ…お前は俺の婚約者という肩書きがある限り、守られたハズなんだ…
俺を裏切らない限りはな…」
 全てを見透かしたような黒龍の発言にドキンとする麗蘭。黒龍が部屋から出て行こうとすると、いきなり後ろから抱きついてきました。
「待って黒龍っ、あたくしを抱いて!!あなたに抱かれたらきっと何もかも忘れられる
お願いっ、このまま抱かれなかったら、あたくしどうにかなってしまいそう…」

 しかし黒龍は「ムリだ…お前はもう抱けない…」と拒否。
「……そう…、あたくしがこんな体になってしまったから…
黒龍以外の男に抱かれてしまったから、汚れてしまったから、そうでしょ!?」

「そうじゃない…俺が抱きたいのは来実だけだ…」
「来実…さん?」
「来実しか欲しくない、他の女なんかいらない…力づくで奪ってしまいたい
メチャクチャに壊して…汚(けが)してっ…だから…お前は抱けない…」

 まあ要するに
「漏れは来実以外の女じゃ勃たねえんだ(;´Д‘)ハァハァ」と言いたいわけですな、黒龍は(w そんな黒龍の真意を知った麗蘭は、満面の笑みでこう答えます。
「愛して…らっしゃるのね…来実さんを…
あたくしはまだあなたに抱かれる価値があるってわかっただけでもよかったですわ
あなたにそこまで想われる来実さんは、幸せものですわね」

「悪い…麗蘭」
 しかし黒龍が部屋から出て行った瞬間、麗蘭の表情は一変。いかにも性悪そうな表情で本音を漏らします。
「そんな話…聞きたくありませんでしたわ」
 ここから麗蘭の恐るべき策略がスタートするのです。((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 さて翌日。来実は学校で、黒龍と麗蘭が一緒の車に乗って登校する所を目撃してしまいます。それを見てしまった来実はまるで逃げ出すかのように走っていきます。黒龍も来実を追っかけて、捕まえます。
「待てよ!!来実!怒ってんのか!?麗蘭とのこと…」
「怒ってなんか…」
「じゃあなぜ逃げる!!」
「逃げたわけじゃ…」
「ちゃんと俺の目を見て言え!!」

「だって…だってあたしは黒龍さんを独占できる立場じゃないもんっ」
 すると黒龍は来実を抱き寄せ、麗蘭とは何もなかったと説明します。そして…。
「そんなに俺を欲情させたいか」
「あたし、そんなつもりで言ったんじゃ…」
「涙をためて走り出すところも、しなくていい遠慮をするところも…
お前の全てに欲情するよ いいか…お前だけにだ」
 全部ですか!!言い切っちゃいますか!!ここまで言ってしまうってのもなんだかなあ。

 さて。場面は変わって体育倉庫。麗蘭が男子生徒と駅弁プレイしています。どうやら自らの身体を使って男子生徒を手なづけるようとしているみたいです。
それにしてもまゆたんは本当に駅弁がお好きなようで(w
 貿易会社のお嬢様である麗蘭を抱くことが出来て、男子生徒は「夢みたいだ、最高の気分だっ」と麗蘭の身体にもうまっしぐらです。
「だったら…あたくしのお願い、聞いてくれるかしら…」
 男子生徒は「ああ、なんだって聞くよ!」と完全に虜になっちゃってます。白虎会の連中に仕込まれ、売春宿で人気ナンバーワンの地位を手にした彼女のテクニックを持ってすれば、やりたい盛りの高校生を意のままに操る事などたやすいことなのでした。
「もっと激しくてもよろしくてよ、そう…もっと…」
 駅弁プレイをしながらも、麗蘭はクスクスと悪女の笑みを浮かべています。そしてプレイ終了。マットには精液か愛液か分かりませんが謎の体液が飛び散ってます。
「裏切るならとことん裏切って…堕ちるなら、二人の恋を道連れに…
さあ!!次のあたくしのお相手はどなた!?」
 
つーかこれ、ホントに少女漫画なのディスカー!?

 麗蘭の策略が着々と進行する中、来実はお昼の時間になったので、一緒にお昼ごはんを食べようと黒龍を探し回ります。しかし道行く生徒たちの来実を見る目がいつもと違って、怪しんでいるかのような不信な目で見られています、するとほどなく床に一枚の紙切れが落ちているのを発見。拾おうとする来実ですが…いきなり3人の男子生徒に突き飛ばされてしまいました。
「話があるんだけど…ちょっと付きあえよ」

 そして黒龍のいる自習室の隠し部屋に火龍が入って来ました。
「火龍…隠し扉には入って来るなと言ってあるだろ、用があるなら…」
「そんな場合じゃないんだ!こんなもんがクラス中にバラ撒かれてる!」
 さっそく火龍が持っていた紙切れに目を通す黒龍。
「これは…」

 その頃来実は男子生徒3人に囲まれてすっかり怯えてしまっているのでした。
「あ、あの…話ってなんですか?」

 果たして紙切れには何が書いてあったのか?そして来実の運命は?というところで、つづく。
 火龍から手渡された「クラス中にバラ撒かれているという謎の紙切れ」に目を通す黒龍、そこにはこんな事が書かれておりました。
「秋野来実は最低の女である、黒龍を騙し香港に来た上、体を使って今も金を奪っている
見た目に騙されるな、日本人に騙されるな、秋野来実に騙されるな…」
「気が付いた時にはクラス中にバラ撒かれていて…」
 来実に対するまったくの事実無根の内容が記載された紙切れを読んだ黒龍は、カベに拳をたたきつけて御立腹です。
「この出どころはっ」
「どうやら1人じゃないみたいだけど、それ以上は…あっ、おい…どこ行くんだよっ」
「来実が気になる…」

 心配になった黒龍は来実を探すべく隠し部屋から出て行くのでした。

 で、案の定来実は学園の裏庭らしき所で、DQN男子生徒3人に絡まれていました。そしてここで初めて悪いウワサの事を知った来実。
「俺は日本人が大嫌いなんだ!!」とひっぱたかれてジャパンバッシングを受けたりしてます。と、そこへ…。
「やめなさい!!」
 と、突然来実の前に麗蘭が現れました。来実をかばうかのように両手を広げ、気丈な様子でDQNたちの前に立ちはだかります。
(麗蘭さん!!)
「この学校にふさわしくないのはあなたたちですっ
ただのウワサをネタに女の子になんて事をっ
来実さんをこれ以上苦しめるなら…このあたくしが許しません!!」

 おお、カッコいいぜ麗蘭。麗蘭がそう言い放つと、DQNたちはやれやれだぜと行った表情で去って行きました。そんな彼らにクス…と邪悪な笑みを浮かべる麗蘭。もうおわかりですね。彼ら三人は麗蘭が手なづけた男たちだったのです。実に老獪ですなこの女は。
「麗蘭さん、あたし―――」
「大丈夫!? あなたの悪いウワサを流した人がいてね
あなたのことが気になって探していたの
ケガが無くてよかったわ…また何かあったらあたくしにおっしゃってね」

「どうしてあたしなんか…あたしは――…」
「だってあなたは黒龍が選んだ人なんですもの…」
「あたしのこと…信じてくれるの?」
「もちろん…」
「あたし、誰も騙してなんか…」
「わかってるわ」
「麗蘭さん!!」

 満面の麗蘭スマイル(演技)が炸裂。頭がポカーンな来実はすっかり麗蘭を信じ込んでしまいました。感極まって思わず麗蘭の胸に飛び込んでいきます。
「麗蘭って呼んでいいのよ
あたくした
ち、いいお友達になれるわ…」

 うわあ…
このときの麗蘭の表情が邪悪すぎだよ((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
(あたし…麗蘭さんのこと誤解してた、今まで麗蘭にシットしていた自分が恥ずかしいよっ)
 あーあ、完全に騙されちゃってますよこの女。まったく来実は純粋というかピュアというか、パープーなおなごですなあ。

 で、そんな二人の様子を遠くから黒龍と火龍が見つめています。
「へえ…さすが正義感の強いお嬢様は違うね、これで来実も安心…」
「はたしてそうかな…
来実を一番目障りだと思ってるやつは誰だ、来実を陥れて一番喜ぶのは…」
「まさか麗蘭を疑ってるんじゃ…
だったらなんで来実を助けたりするんだ?考えすぎだよ黒龍っ」

「……」

 麗蘭の行動に一抹の不安を覚える黒龍なのでした。

「それでねっ、教室に入ったらみんなに白い目で見られたんだけど麗蘭がかばってくれたの
そしてらまたみんな普通に戻ってくれて――…」

 そのあと麗蘭と一緒に昼メシを食っただの、麗蘭がおいしい広東料理に連れてってくれるだの、来実の口から出てくることは麗蘭のことばかり。今まで友達がいなかったため、初めて出来た親友に嬉しかったのでしょうけど、同じ話ばっかり聞かされる身にもなれっての。これには黒龍もうんざりした様子。
「麗蘭の話はもういい…」
「あ…ごめんなさい、本読んでるのにしゃべりすぎちゃって…
友達いなかったから嬉しくってつい…今お茶入れてくるね」

 そしてお茶を入れようと後ろを振り向いた来実の腕を、黒龍がグッとつかみます。そして後ろから抱きしめて…。
「お前を苦しめるだけの存在なら、もうあの学校には行かせない…
小鳥のように俺の腕の中で、俺以外誰にも触れさせないように…閉じ込めておく事だってできる」

「あ…あたしは大丈夫だから…」
(そうじゃない…大事にされたいわけじゃない…
やさしさよりもっと…抱きしめた腕の強さと同じくらい強く…強くあたしを求めてっ…)

 発情期なのか、なんか一人で勝手に欲情してるモードの来実。「あんなウワサ気にするな」と言い残して黒龍が部屋から出ていったあとも、来実の妄想は止まりません。
(黒龍さんは知らない…気付いてしまったあたしの本能…
あのウワサが本当ならどんなにいいかと思った
娼婦になり下がってでも…あなたに抱かれたいって…)

 おいおい、そんな事を言ったらホントに娼婦に成り下がっちまった麗蘭の立場はどうなっちゃうのさ。
 で…部屋から出て行った黒龍もなんか様子がヘンです。ドアに背を向けたまま床に突っ伏してしまいました。
「もう…限界だ…
夢の中で何度もあいつを犯しているのに…もう…満たされない…

お前を抱いたら俺はどうなる…お前は…どうなる…来実っ…」

 まひあの申し子、なんかひとりで(;´Д‘)ハァハァしながら右手をヒラヒラさせてます。
オ●ニーでもしてるんですかコイツは。どっちにしろすげえ笑えます。

 一方麗蘭宅では、麗蘭が自宅へ帰ってくると、パパンがリストカットしてました。
「何をなさってるんですか!?やめてください!!」
「もう…終わりだ、龍王社との癒着が新聞の一面を飾って
取引先にも見放され、株価は暴落した…」

 会社が自分の人生そのものだったパパンは、絶望のあまりカミソリで手首を切って自殺しようとしていたのです。しかし麗蘭はパパンが持っていたカミソリを取り上げると…自分で自分の胸を切り裂いてしまいました。
「麗蘭!!なにをっっ」
「死ぬなら一緒に死にましょう、だけど人にはふさわしい死に方がありますわ」
「お…おまえ…その傷…」
「裏切り者には裏切り者の死に方が…その日まで…ねっお父様…」


 翌日。体育の授業のために更衣室で着替えをしていると…。
「来実、ちょっといいかしら、髪の毛がブラの紐に絡まって…外してくださる?」
 来実は快く応じます。後ろをむいた麗蘭の背中を見た来実はというと…。
(わっ、キレイな体―――…透き通るような白い肌…キメも細かくて…
この身体を黒龍さんは――…)

 そんな事を考えながらも、来実はブラのホックに絡まった髪の毛を外し終えます。すると…。
「ありがとう」
 麗蘭が振り返ると、胸のあたりには昨晩自分で傷つけた生々しい傷跡が。さらには首筋にはいくつかのキスマークまであります。
「その傷どうしたの?」
「あ…なんでもないのよっ」
「まさか――…黒龍さん?」
「他の男に抱かれないようにって…つけられたの、いつもの事よ…マフィアらしいやり方…」
 自分でつけた傷を、黒龍がつけた傷だと真実を捏造する麗蘭。キスマークは…手なづけた男子生徒との駅弁プレイ中にでもつけられたんでしょうなあ、たぶん。
「そんな…黒龍さんがそんなこと」
「あなたが知らないだけよ
体の結びつきなんて虚しいものよ…抱かれたらそれでおしまい、いつ捨てられるか分からない
あなたがうらやましいわ来実、あなたと黒龍は心と心で繋がってる…」


 麗蘭の話を聞いているうちに、来実の心にそれまで味わった事のない感情が芽生えます。
(この感情は何?シット?憤り?それとも――…恐怖――…)

「あたし…黒龍を愛してるわけじゃないのよ、怖いのよ 飽きて殺されてしまうのが」

 麗蘭の口から語られる、黒龍の知られざる一面(まあ、捏造なんですけど)を聞かされてショックを受ける来実なのでした…というところで、つづく。
(裏切るならとことん裏切って…堕ちるなら、二人の恋を道連れに…)
 自らの命を犠牲にしてでも、黒龍と来実の恋を引き裂こうとする麗蘭。うまいこと来実の親友を装って、
来実に対して精神的な攻撃を行います。自分でつけた胸の傷を、黒龍がつけた傷だと言って来実に見せつけて、黒龍のマフィアとしての本性を来実に刷り込みます。
「あたし…黒龍を愛してるわけじゃないのよ、怖いのよ 飽きて殺されてしまうのが」
(黒龍さんに飽きて殺される…)
 麗蘭の口から語られる衝撃の真実?に、来実は大ショックです。
「ごめんなさい…余計な心配をさせてしまいましたわ
来実なら大丈夫よ、だってあなたは特別ですもの」

 もうすぐ体育の授業が始まるので、急いで着替える来実。麗蘭より一足お先に更衣室を出ます。
(特別…誰がそれを保証できるの?)
 麗蘭の言葉を聞いて憂鬱な気分の来実。と、そこへ黒龍が現れます。ニコッと笑う黒龍に来実はゾクッとしてしまいます。
「急がないと授業に遅れるぞ、うちの体育教師は厳しいからな
どうした?顔色が悪いぞ、熱は…無いみたいだな」

 来実のおでこに自らのおでこを当てて熱を測る黒龍。
(違う…信じない、信じたくない、黒龍さんはヒドい人じゃない、こんなふうにいつもやさしくて…
飽きたら殺すなんて、そんなこと!!)

「大丈夫、あたしもう行かなきゃ」

 黒龍から逃げるようにして去って行く来実。いつもと違う様子にとまどいを隠せません。そしてほどなくして麗蘭も更衣室から出てきました。授業に向かう麗蘭に黒龍は後ろから声をかけます。
「来実に近づいてどうする気だ…」
「あなたに普通の幸せは与えませんわ
何人もの命を奪って…何人もの人生を…生活を奪ってきたあなたが
平凡な幸せを手にいれられると思ってるの!?」

 本性剥き出しの表情を見せて後ろを振り返って答える麗蘭。これには黒龍も大ショックです。
「来実って…本当に純粋な方ですのね…
あなたのマフィアとしての本性を教えたら、すぐ真っ青な顔しちゃって…」

「麗蘭っ…キサマ!!」

 クスクスとあざ笑う麗蘭に怒り心頭の黒龍。思わず握りこぶしに力が入ります。しかし麗蘭は殺意剥き出しの黒龍の心の中を見透かしたかのように…。
「あたくしを殺す?友達のいない来実の親友になりえたあたくしを殺す?
そんなことしたら、あの純粋な来実はさぞ傷つくでしょうね、きっとあなたを軽蔑するわ
今あたくしを殺せば、二度と来実の心は戻らないわ」
 二人の間には緊迫した空気が流れています。と、そこへそんな分に気をぶち壊す来実の声が。
「麗蘭ーっ、先生がまだかって呼んでるよーっっ」
 すると麗蘭は本性剥き出しモードから来実の親友を演ずる仮面モードへとチェンジ。来実と仲良く振舞っています。そんな麗蘭の老獪な戦術にまんまとハメられているとも知らない純粋無垢な来実の様子に、黒龍は頭を抱えて「どうしたらいいんだ」と悩みまくるのでした。
この頭を抱えるシーンがアニメーション風になっているのがなんだか笑えます。

 そして放課後。来実は麗蘭の案内で、おいしいマンゴープリンのお店にいくことになってました。
「あたし…マンゴープリン食べるの初めて」
「そう…それは教えがいがあるわ
だけど黒龍は大丈夫かしら…来実を勝手に連れ出して…」

「大丈夫だと思うけど…」

 麗蘭の作戦が効いたのか、無意識のうちに来実は黒龍を避けようとしていたのでした。
「でも…やっぱり悪いですわ、黒龍に確認を取らないと」
「もう帰ってるかも…見かけてないし…」

 ここで麗蘭は黒龍の靴箱を見てみればと来実にすすめます。どう考えても麗蘭が何かトラップを仕掛けている可能性が大なのですが、何にも知らない来実は言われるがままに黒龍の靴箱に向かいます。
 そして黒龍の靴箱を開けてみる来実。すると中から一枚の写真がヒラヒラと落ちてきました。拾ってみると…。
(これは―――…確か―――…あの時、公園で…黒龍さんの命を狙った人……)
 写真に写っていたのは、いつぞや遊園地で黒龍をムッコロそうとした「通行人が気になって撃てない」世界一の殺し屋が、無残な姿で殺されているグロ画像でした。黒龍が実際に殺し屋を処刑していたという事実と、グロ画像に耐性の無い来実は、ショックを受けてその場にへたれこんでしまいました。
「どうかなさったの、来実…?」
 してやったりの表情で来実を心配するフリをする麗蘭。来実はあまりのショックで麗蘭の表情を伺う余裕なんてありません。
「ごめん麗蘭…休に気分が悪く…なって…今日はいっしょに行けない!!」
 吐き気をもよおした来実は麗蘭の誘いを断ってそのまま便所に直行。マーライオンのごとく逆流しています。
(どうして――どうしてあんな簡単に人が殺せるの?
どうしてあんな形で人の命が奪えるの?どうしてあんなことができるの!?
どこかで信じてた、黒龍さんはひどい事する人じゃないって…
どこかで目をつぶってた、マフィアがどういう人たちなのかって…
これが…現実だっていうの!?)

 マフィアの現実をいやがおうにも知ってしまい、悲しみに包まれる来実なのでした。
 さて、そんな来実とは対照的に、麗蘭は体育倉庫であいも変わらず男子生徒と駅弁プレイしながらうれしそうにクスクスと笑いを浮かべています。
「どうしたんだ?今日はやけに気分がいいじゃねえか」
「だって…もうすぐあたくしの願いが叶うんですもの…」
 そして麗蘭は「おまえの為なら何だってするよ」ともうまっしぐらな男に、駅弁プレイしながら、こう指示するのです。
「最後の仕上げをお願いするわ……来実の処女を奪って…」

 家に帰ってきた来実は、唐突に黒龍に尋ねます。
「どうして…黒龍さんはどうしてマフィアなの?」
「それを俺に答えさせる気か…来実…」

 黒龍の手が来実に触れようとすると、来実はビクンと怖がる反応を見せます。すると黒龍は来実を捕まえてディープキス。
「俺が怖いか…俺のしてきた事が…俺の生き方がっ…」
 そんな事を言いながらちょっと乱暴目に来実の服を脱がしにかかり、パンティに手をかける黒龍。
「怖い!!怖いよ…」
 この言葉を聞いて黒龍は手を止めてしまいます。
(飽きて殺されることよりも…他のどんな事よりも…あなたに飽きられる事自体が怖い…)
 来実はそういう意味で言ったのですが、黒龍にはやっぱりマフィアが怖いんだと思ったらしく、「出会うのが遅すぎた…」と、ガッカリしながら部屋を後にするのでした。
17〜18歳の分際で、出会いが遅いって言われてもなと言う突っこみは無粋ですかー?

 結局おたがい気まずい雰囲気になりつつも翌日。教室でションボリしていると、麗蘭が声をかけてきました。

「来実、どうかなさったの?暗い顔して…あたくしのせいね、あたくしが余計なこと言ったからっ」
「そんなんじゃないよ!」
「来実にだけはあたくしのようになって欲しくないのっ
だからねっ、黒龍とよく話し合って!!」

 そして、黒龍は図書室にいるから話合ってこいと言い出す麗蘭。明らかに罠なのですが、頭がポカーンな来実はあっさり信じ込んで、図書室へと向かうのでした。
(このままじゃつらい…話し合って何とかなるなら…
ほんの少しでも分かり合える事が出来るんなら…)

 で、図書室へやってきた来実ですが、そこに待ち構えていたのは黒龍ではなく、この間来実にからんできたDQN3人組でした。
「あ・‥あなたたち…どうしてここに!?黒龍さんは?」
「黒龍?もうすぐ来るんじゃねえの?でもその前に、おまえの処女はなくなってるかもな」
「今度は別のいじめ方してやるよ!!ウワサ通りの汚れた体にな!!」
 こうして来実をレイープしようと襲い掛かるDQNたち。抵抗しようとしますが男3人相手にはかないません。
「離してっ、やめて!!」

「そろそろ時間ですわね」

 来実がレイープのピンチに直面しているころ、麗蘭はころあいを見計らって大声を出します。そして周囲の女生徒たちに…。
「誰か!!黒龍を探してきてっ
来実が大変ですの、何人かの男子生徒にどこか連れて行かれて…
黒龍なら来実の居場所が分かるわ!!お願い…早く…早く黒龍を!!」
 麗蘭の叫びを聞いた女生徒たちは、いっせいに黒龍を探し出し始めます。それを見届けた麗蘭は高らかに宣言します。
「さあっ、一大ショーの始まりですわっ」

 果たして来実はこのままDQNたちにレイープされてしまうのか?そして麗蘭主催の一大ショーの結末は?…と言うところで、つづく。
 それにしてもこういう展開だと、
まるで麗蘭が主役みたいだよなあ(w
 黒龍と仲直りする為に麗蘭に勧められて図書室にやってきた来実。しかしそこに待ち構えていたのは麗蘭の取り巻きDQN3人組でした。彼らは麗蘭の指示で来身の処女を奪おうとしているのです。
「いやあぁ…」
「くそっ、暴れるんじゃねェよ!!おいそっち押さえてろっ」
「やああっ…」
 来実はDQNたちに襲われ、テーブルの上に3人がかりで押さえつけられて、今まさにレイープされそうになっていました。
(どうして…どうしてこんなことっっ)
「悪く思うなよ…これもある人のためだ」
「え―――…なんのために…」
「うるせえ!!俺たちはただお前を犯りさえすればいいんだよ!!」
 DQNたちは抵抗しようとする来身の頬を何度も何度もパチーンパチーンと平手打ちします。
「やっ…」
「静かにしろ!!じゃねェともっと痛い目見るぜ!!」
 何度か平手打ちしたら、ようやく来実はおとなしくなりました。
「それにしても…結構いい身体してるじゃねェか…
お前にはキョーミはないが、これなら…楽しませてくれそうだ…」
 そう言いながらDQNは来身の乳を揉んだり吸ったりしています。
「やっ…黒龍さん!!」

 で、その黒龍はというと学校の屋上でたそがれていました。すると携帯に火龍からの着信が。火龍は黒龍を見つけるべく学校中を探し回っていました。そして火龍の口から来実がDQNたちにどこかに連れ去られたということを知らされます。
「黒龍なら来身の居場所がわかるはずだって、麗蘭が…」
「麗蘭…わかった…来実は俺が探すっ」

 そして黒龍は資料室(自習室じゃなかったでしたっけまゆたん?)にある隠し部屋の巨大モニターで来実はどこだと探しております。
「どこだ!!来身、どこにいるっっ」
 そして、図書室が映し出されているカメラに視点を切り替えると、そこには…。
「まだ騒ぐ気か!?」
「やめてっっお願いっ…それだけはっっ」
「もう手遅れだよっ」
「やああっ、黒龍さん!!」
 図書室でDQN3人に乱暴されている来実。その様子を見た黒龍のこめかみに、死の黒き龍のアザが浮かび上がります。思わずこぶしをたたきつけて…。
「麗蘭っ…お前はやりすぎたっ」

「さすがに処女はめんどくさいな」
「早くしろよ!!」
「わかってるよ!!」
 そして来実はパンティーをずらされ、今まさに貫通式の瞬間を迎えようとしておりました。
(黒龍さん…あたしもう…あなたとは――――…)
 すると次の瞬間、図書室のドアが勢いよくガラガラと開きます。そこには麗蘭の姿が。
「麗蘭っ助けてっ、この人たちがっ」
 麗蘭に助けを求める来実ですが、この後麗蘭の口から飛び出した言葉は、来実の予想だにしていないようなものでした。
「何をモタモタしてるの!?女一人ぐらい、さっさと抱きなさいよっ!!」
(え――――…)
 大親友(だと思い込んでいる)の口から飛び出した信じられない言葉に、来実は大ショックです。
「麗蘭…まさか…まさか…あなたが…」
 来実の問いかけに、麗蘭はかすかに
「クス…」と邪悪な笑みを浮かべます。
「どうして…どうしてこんな…」
「来実がいけないのよ!!あなたが黒龍に愛されたりするから!!
あなたが香港に来なければ、こんな事になってなかった…
あなたが黒龍と出会わなければ、あたくしが飽きられることもなかった…
みんなみんなあなたのせいよ!!」

 うわあ…
これって単なる逆恨みじゃん!!そもそも来実が黒龍と出会ったのは全くの偶然だし、来実は自分の意志で香港に来たわけじゃなくて、黒龍によって香港に拉致られちゃったわけでして。そんな事言われてもなあ(w 女の嫉妬って怖いよう((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
 まったくもってとんでもない話ですけど、来実が思ったことはちょっと違うようです。
(悔しくないはずがなかった…悲しくないはずがなかった…
そんな麗蘭をあたしは見てきたハズじゃない!!
あたしの大切な友達…あたしが麗蘭を追い詰めた――――…)

 この期に及んで麗蘭に騙されていたことにまだ気がついていないのか、来実は自分が大事な親友である麗蘭を追い詰めてしまったんだと思っているようです。おめでたいというか、何と言うか。あーあ。
「早く続きをやっておしまいなさい」
「ごめんなさいっ、ごめんなさい麗蘭!!ごめんなさい…」

「もう…遅いのよ」
 来実は泣きながら何度も麗蘭に
「ごめんなさい!!」と謝りつづけるのですが、謝りながらDQNに乳を揉まれているその光景はなんだかシュールで笑えます。

「来実!!」
 やがて黒龍が血相変えて図書室に飛び込んできました。そんな黒龍に麗蘭は
「クスクス…」と冷笑を浮かべます。
「麗蘭っ…」
「どう?愛する者が目の前で汚(けが)される様子は?
大切にしていたものを奪われる気持ちは!!」
「麗蘭…」
「さぞ悔しいでしょうね!!だけど全て、今まであなたがあたくしにして来た事ですわっっ
あたくしの家庭も生活も体も…心まで奪った…
あなたと来実を幸せになんかさせませんわ!!
あたくしが生きている限りは決してっ!!いいえ!!幸せになんかなれない!!」

 黒龍と来実の前で本性をさらけ出す麗蘭、しかし黒龍はまったく表情を変えずに…懐から拳銃を取り出します。DQNたちは拳銃を見て思わずビックリ。しかし麗蘭はまったくビビりません。
「どうなさったの?そんなもので脅かしてもあたくしには効果がありませんわ
どこまでも諦めませんわよっ、来実を傷つけてやりますわ!!」

 しかし黒龍は黒龍でまったく動じる事も無く、麗蘭に照準を合わせます。どうやら脅しではなく本気で麗蘭をムッコロそうとしているようです。
「そうやってジャマ者を消して行くといいですわっ」
「やめ…て…」
「来実!!よく見ておくのよ!!使い捨てられた者の末路を!!」
 来実と黒龍の仲を盛り上げるだけの使い捨てキャラだからって、自分で言わなくてもなあ、麗蘭(w
「やめて!!麗蘭はただっ…」

「麗蘭…お前の勝ちだ」
「黒龍さん!!」






















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 `、 l、タ,i´゙l、    f{++++lレ.  ,l゙,l゙,|l゙  <  オレァ クサムヲ ムッコロス !!
  |  l゙ l゙| │    `'''`'″  ,「"".|l゙    \
  l゙ェ'." ,.彳 `"〜 、     ,ィ'゙冫,r゙′      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  フ l ゙l |      `゙'''―'''` ,l゙.| |,i
..,r" !  .、          |-,"゙l、
″  ``'‐ !             " \`



















バーン

 香港の学校内に響き渡る銃声。せめてサイレンサーくらい付けておくれよ…って、そういう問題じゃないか。

 黒龍の放った銃弾は麗蘭の左胸に命中。時代劇のみたいに大げさな血しぶきを上げながら、麗蘭は2ページにわたってぶっ倒れていきます。
「あたくしの命と引き換えに…2人の…恋を――――…」
 ドサっとその場に倒れる麗蘭。この惨劇に慌てて逃げ出すDQNたち。黒龍は「ああ、やっちまった…」と言いたげに顔をそむけ、来実は慌てて麗蘭の元に駆け寄ります。
「麗蘭!!麗蘭!!ねえしっかりして!!麗蘭!!麗っ…」
 来実の目の前で勢いよく吐血する麗蘭。どうやら致命傷のようです。麗蘭は最後の力を振り絞って来実に語りかけます。
「来…実…」
「麗蘭!!」
「あたくし…ほんとは来実が何故黒流に愛されてるのか…わかってましたわ…
まっすぐで純粋で黒龍とは正反対
だけど…ごめんなさいね…あたくしも…黒龍を…愛…してた…
来実っ…今度生まれ変わったら、一番の親友で…約束よ…」

 演技なのか、それとも本音なのか、どっちだか分かりませんが、麗蘭は最後の最後で善人モードに。そう言い残すと麗蘭は崩れ落ち、息を引き取ってしまいました。
「麗蘭!!麗蘭!!」
 絶命した麗蘭の名を何度も叫ぶ来実ですが、ただのしかばねと化した麗蘭は当然返事をしません。
(どうして麗蘭がこんな目にっ…麗蘭はただ―――…ただ黒龍さんを愛してただけじゃない!!)
「来実…」

 大ショックでその場から動かない来実に、黒龍は手を伸ばして声をかけますが…。
「来ないで!!…殺し…人殺し!!」
 親友を殺めた黒龍を来実は激しく拒絶するのでした。まあ、来実は今までも黒龍が人をムッコロしている所を見ているんだから、何を今更という感は拭えませんけど。

(あたくしの命と引き換えに…2人の…恋を――――…

 こうして麗蘭は、自分の命を引き換えにして、黒龍と来実の恋を引き裂くことに成功したのでした…というところで第3巻はおしまい。第4巻へと続きます。

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